社員紹介 / 佐藤 守

工事部 開発設計 係長

佐藤 守

―ご入社の経緯を教えてください。

 新卒入社したゼネコンに5年勤めた後、2003年に横浜建物に転職しました。土木の現場監督でやりがいはあったのですが、転勤が多く、半年から1年ごとに全国を巡っていました。横浜は南区の出身で愛着もあり、地元で仕事をしていきたいと探していて、当社に出会ったので、縁ですね。

―開発設計とは、どのような仕事なのですか。

 造成工事に先立っての区画設計と、その開発行為に関する行政への申告手続き等を行います。建築基準法と都市計画法の両方を踏まえて、土地利用が最適な形で考えられているか、道路や上下水道、ガスなどインフラについて調査した上で、各方面にお墨付きを受け、開発申請を行っていきます。一般的には都道府県への申請ですが、横浜は政令指定都市なので、市との交渉というのが重要になります。
もちろん、買い入れることが決まった土地に対して、こうした調査・申請も行いますが、当社でよりメインであり、外注に出さずに自ら行っているのが、仕入れの検討段階でその土地の可能性を判断する作業です。
たとえば、3000平米の土地について相談を受けたときに、何区画とれるかを見極めると、それを元に提示額をつくるというわけです。この金額によって仕入れができるか、他社の見積に負けてしまうかが決まる、大事な作業になります。

―開発設計の、やりがいや面白さはどういった点にありますか。

 何区画とれるかを考える時に、法定の道路幅で計算するわけですが、4.5mなのか5.5mなのか、道路幅は少ないほど宅地にその分を充てられます。そのあたりをいかに効率的に組めるかが、腕の見せどころですね。
また、購入できた場合には、予定していた区割りができねばなりませんが、市役所との協議のなかで、見込んでいたよりも幅広に道路を取らねばならなくなることもあります。それについては、市役所から指摘されそうな点を事前に想定し、また、協議中にも瞬時に判断をすることが大切です。
仕入れの検討においては、この返答を受けて開発営業が動きますので、10棟の見込みだったのが、工夫やアイデアによって11棟取れたとなれば満足ですし、最高です。 失敗談としては、新人の頃、10棟と返答したにもかかわらず、市役所との協議で想定外の指摘があり、8棟になってしまったことがありました。怒られたのは当然のこと、しばらくは夜も眠れないほど、悩み続けました。ひどい経験です。ただ、早いうちにこの洗礼を受けたおかげか、以来、そのような失敗は起こしていません。

―それだけ綿密に、仔細に渡って検討されるようになられたのですね。

 失敗をしても、諦めずにその経験をばねにできればよいですね。また、横浜建物という会社は、そうやって成長する過程もやさしく見守ってくれる風土だと思います。もちろん、反省し、意欲を持ってがんばる姿勢あってのことですが。
また、経験によってカバーできることというのもあります。市役所でいえば、担当者によって判断が異なることというのがよくあるものなので、通すための工夫を担当者ごとに考えることが大事。法的には曖昧な表現になっていることが少なくないので、そこを踏まえながら、申請を通すためのコツみたいなものがあるのです。それが実って申請が叶った時には、努力の甲斐あったと思えます。この仕事ならではの面白さですね。

―2018年に先代から2代目に社長が代替わりされましたが、変わったと感じられることはありますか。

 先代の時は、ご自身が行ってきた区割りの考え方が強くありました。たとえば、道路から奥まった場所に区画を設ける時は旗竿地や敷地延長(しきえん)といって、入口を細長い通路でつなぎます。建物自体は、正方形や長方形など直線で囲まれているほうが設計しやすいので、それがセオリーなのです。
しかし、考えようによっては、大きな台形なども組み合わせることもできます。そうした発想やアイデアを、現社長は聞いてくださるんですね。相談しやすく、工夫したことを提案もしやすい雰囲気があるので、私自身、検討段階から、常識にとらわれずに幅広くチャレンジをしていきたいと思っています。

―そうすると、横浜建物に向いている方というと、いかがでしょうか。

 考え方など、柔軟な方が良いですね。それは、仕事する上でいろいろとチャレンジできる風土だからというだけではありません。仕入れた土地を造成して、販売地に仕上げるという当社の業務においては、近隣の方々との折衝が不可欠なので、その時に柔軟に物事を考え、進められる人が良いと思うのです。いろいろと細かい意見を言われた時に、不可能なことはお断りするものの、できる限りは歩み寄り、折り合いをつけようという姿勢を見せることが大切です。
それは横浜・戸塚で30年という横浜建物の実績に傷をつけないためでもあり、土地を購入して住宅を建てられるお客さまにとっては、その場所で長く住まわれていかれるわけですから、気持ちよく暮らせるに越したことはありません。それは、工事中の事業主としての私たちの姿勢、態度次第だったりするのです。
行政においても同様で、市役所は他県の業社には不信感をもつようなことはあっても、横浜建物に対しては地元に密着しているということで信頼をいただけています。それゆえに、例外を認めてくれたり、機転を利かせてもらえることも。そうした信頼関係を裏切るようなことは、決して許されません。柔軟に、そして誠実に考え、行動できる人であってもらいたいです。

―求職者にメッセージをお願いします。

 そうした会社の歴史や背景を理解して、ここで仕事をしてみたいと思ってもらえれば、ぜひ来ていただきたいですね。苦労や工夫を手間と思わず、面白いと思える人ならもってこいだと思います。
また、都市計画法のような範疇の案件に関われるという面白さは、なかなか味わえるものでもないでしょう。横浜建物では、20棟規模の開発案件も多く、創意工夫のしどころがたくさんあります。その土地にどのように道路を入れてもよいし、パズルのような組み合わせを考え抜き、法的にもクリアさせるのは難しいけれど、とても楽しい仕事です。面白そうだと、自分でも手がけてみたいと思うチャレンジャーを待っています。

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