まずは見てイメージを膨らまそう!住宅展示場に行く前にしておくべき準備は?
注文住宅を建築するとき、まずは住宅展示場に行って相談しようと考える人もいるはずです。しかし、いきなり住宅展示場に行っても具体的に何を聞けばよいのかわからないはずです。
住宅展示場に行く前にはやるべきことがあり、しっかりと準備しておかないと理想の住まいを手に入れるのは困難です。
本記事では、住宅展示場に行く前に準備すべきことを解説します。これから注文住宅を建築しようと考えている人に、必要な知識が詰まっていますので最後までご覧ください。
住宅展示場に行く前に準備が必要な理由
住宅展示場に行く前に準備が必要な理由は、以下のとおりです。
- 自分にあったハウスメーカーを見つけるため
- 営業トークに乗せらないようにするため
住宅展示場にはいくつもの建築会社のモデルルームがあり、すべてを回るには相当な時間がかかります。しかも、対応するのは営業のプロばかりで、うまいトークに乗せられて打ち合わせを進めてしまう危険性があります。営業トークに乗せられて完成した住宅は自分の希望ではなく、建築会社の建てたい家になることでしょう。
理想の住宅を建築するには、自分自身が主導権を握って話を進める必要があります。きちんと営業と話をするには準備が必要であり、その準備が理想の住まいを手に入れる第一歩となります。
注文住宅での生活をイメージする
住宅展示場に行く前には、注文住宅での生活をイメージしておきましょう。
どのような生活をイメージするのかによって、建築する注文住宅が変わります。
たとえば、家族全員がリビングでゆったりすごすという希望があれば、広々とした空間にする必要があるでしょう。また、家族で生活時間が違う場合、リビングと寝室を離した設計にする必要があります。
このように生活のイメージによって設計すべき空間が変わるため、住宅展示場で建築会社に伝える内容も変わります。
イメージが固まらないまま住宅展示場に行くと、理想の住まいと違った家になるかもしれません。
予算を確認する
住宅展示場に行くときには予算を決めましょう。
注文住宅の設計を進めると、導入した設備が増えてしまい予算を大幅に超えるケースがあります。大幅に超える原因のひとつは、予算が明確になっていないからです。予算が明確になっていれば生活に必要な設備に優先順位をつけ、不要なものかどうか判断できるはずです。
また、予算を決める際には、注文住宅の建築に必要な費用を調べましょう。
建物を建てる際には、建築費用以外にも税金や登記費用、住宅ローン関係費用がかかります。これらの費用を総合したうえで、返済できる借入金額はいくらか確認するとよいでしょう。
希望の立地条件を整理する
理想の住まいを実現するには立地も大切であるため、住宅展示場に行く前に条件を整理しましょう。
注文住宅を建築する際、建物の設計とともに土地探しする人もいます。
土地は生活の良し悪しを決めてしまうため、以下のような要素を考慮して探します。
- 通勤・通学の時間がどのくらいかかるか
- 生活必需品を周辺で買い揃えられるか
- 治安はよいか
- 自然災害に強いか
- 土地の資産性が維持できるか など
すべての条件を満たす土地を探すのは難しいため、条件に優先順位をつけます。条件に優先順位をつけておけば、妥協できるラインが明確となりスムーズに土地探しできるはずです。
土地探しを軽視すると、理想の住宅を建てられたとしても通勤時間が長くストレスが溜まったり、治安が不安で子どもを駅まで送り迎えしたりと負担がかかるかもしれません。
希望する設備や仕様をリストアップする
理想の住まいをイメージする際には、具体的に設備や仕様まで考えてリストアップしましょう。
イメージはあくまで想像であり、方向性を決まるための指針にしかなりません。指針をもとに、どのような設備・仕様にするのかまで決めれば想像が具体化していきます。
イメージのまま住宅の設計を進めると、後で必要な設備が足りなかった、違う設備にしたほうがよかったと後悔するかもしれません。
なお、設備や仕様をリストアップする際には、部屋ごとに決めましょう。
家全体で考えていくと抜け落ちしやすいですが、リビング・浴室・寝室などまずは設置する部屋をカテゴリー化してリビングに必要な設備や仕様を落とし込みます。
たとえば、リビングに必要な設備・仕様としては、以下のようなものが考えられます。
- 空間を広く見せる吹き抜け
- 採光するための窓の量と位置
- 家族全員でくつろげる広さ
- 設置する家電に対応するコンセントの量と位置
- ゲームが動画をみるためのインターネット環境 など
このように部屋に絞って設備や仕様を考えると、いくつもの項目が思い浮かぶはずです。リストアップした項目はよりイメージを具体化するときや、建築会社に質問するときに利用できるため必ず作成しておきましょう。
質問内容を考える
住宅展示場に行く際には、建築会社への質問内容を考えておきましょう。
営業に対して用意した質問をすれば、具体的なアドバイスが得られます。
質問の内容は人によって異なりますが、以下のような質問を用意しておくとよいでしょう。
- イメージした家を建築したときの費用目安
- 家が完成するまでの期間
- メンテナンスといったアフターフォローの内容
- 耐震性や耐風性など災害への強さ
- 選択できる設備の種類や仕様
- 土地探ししてもらえるかどうか など
多くの質問を用意すればより多くのアドバイスが受けられ、建築時の参考にはなるはずです。
住宅展示場に行くときの注意点
住宅展示場に行く際には、以下の点に注意します。
- キャンペーンの内容に踊らされない
- 訪れたすべての建築会社でアンケートを書かない
- モデルルームの仕様は特別だと考える
それでは、どのような注意点があるのかみていきましょう。
キャンペーンの内容に踊らされない
建築会社のなかには、数百万円値引きするといったキャンペーンをおこなっているところもあります。
大幅な値下げという言葉に乗せられてしまうと、担当者に乗せられて値下げ分に相当する不要な設備を導入してしまうかもしれません。
また、キャンペーンの値下げ幅は最初から値下げできる範囲で設定されているケースがほとんどです。そのため、キャンペーン期間外で値段交渉しても、同じような金額の値下げができることがあります。
キャンペーンという言葉に乗せられると、自分の理想を見失う危険性があるため注意しましょう。
訪れたすべての建築会社でアンケートを書かない
アンケートは「話を進めてみよう」と、感じた建築会社だけで書くことが大切です。
アンケートには、氏名・住所・電話番号・メールアドレスなどを記載します。これらの事項を記載すると建築会社から連絡がくるようになり、営業を受けることとなります。アンケートを記載すればするほど、営業連絡が多くなって負担に感じるかもしれません。
営業を最小限に抑えるには、アンケートを書く建築会社の数を絞る必要があります。
建築会社の建てる住宅の仕様が希望にあっている、担当者との相性が非常のよいなどの理由があるところだけでアンケートを書けばよいでしょう。
モデルルームの仕様は特別だと考える
モデルルームを気に入ったとしても、即決して話を進めてはいけません。
モデルルームは特別な仕様で建てられているケースがあり、実際に建築する建物と設備・仕様が異なる可能性があります。モデルルームはあくまで魅せるために作られており、同じようなものを建てようとすると数億円かかると思ったほうがよいでしょう。
モデルルームをみて気に入った場合、完成現場見学会や建築会社が分譲する一戸建てを確認することが大切です。一般的な住宅の設備・仕様がわかれば、自分が建築したい家を比較が容易にできます。
まとめ
住宅展示場は、理想の家が建てられるかどうか確認できる重要な施設です。
しかし、何も準備せずに訪問すると、建築会社の営業に乗せられて思い描いた住宅が建築できなくなるおそれもあります。
営業に乗せられないようにするには、どのような住宅を建築したいかイメージを固める、予算を明確にするなどの準備が大切です。自分の建築したい家が明確になっていれば、他人からのアドバイスの内容を判断し、適切な選択をしていけるはずです。
理想の住宅を建築するためにも、住宅展示場に行く前にはしっかりと準備しておきましょう。