みんなのおうちではいくらかかってるの?電気代、ガス代、水道代、世帯別毎月の平均は?

日々生活する中で、ふと「みんなのおうちでは水道光熱費がいくらかかっているの?」と、思ったことがある人も多いでしょう。どのくらいの費用がかかっているか知りたいものですよね。

水道光熱費は家族構成や世帯の年齢や、季節によって変動するため、それぞれの金額を把握する必要あります。

本記事では、家族構成別・世帯主の年齢別・季節別の生活費の平均について解説します。記事の後半では、水道光熱費の節約方法を解説しますので、生活費を節約したいと考えている人はぜひ参考にしてみてください。

【家族構成別】一ヶ月の生活費の平均は?

一ヶ月の生活費の平均は、家族の人数によって異なります。

ここでは、次の家族構成の場合、どのくらいの生活費がかかるのか紹介します。

  • 一人暮らしの場合
  • 同棲カップルの場合
  • 4人家族の場合

それでは、各家族構成別の一ヶ月の生活費平均をみていきましょう。

一人暮らしの場合

一人暮らしの生活費の平均は、次のとおりです。

項目 平均 男性 女性
消費支出 158,198円 157,372円 159,438円
電気代 4,782円 4,789円 4,803円
ガス代 2,861円 3,026円 2,610円
上下水道代 1,481円 1,488円 1,470円
住居 36,380円 32,853円 41,613円
食費 35,014円 37,823円 30,921円
その他費用 77,680円 77,393円 78,021円

参照:総務省統計局e-Stat「家計調査報告書」(表番号2)2022年(令和4年)

上記の表の数字は、34歳までの統計によるものです。

また、男女で比べると住居費と食費に大きな違いがあり、住居費は女性のほうが高く、食費は男性のほうが高いことがわかります。

同棲カップルの場合

同棲カップルの生活費の平均は、次のとおりです。

項目 同棲カップル 一人暮らし
消費支出 290,865円 158,198円
電気代 12,678円 4,782円
ガス代 5,232円 2,861円
上下水道代 5,207円 1,481円
住居 18,645円 36,380円
食費 77,474円 35,014円
その他費用 171,629円 77,680円

参照:総務省統計局e-Stat「家計調査報告書」(表1-1)2022年(令和4年)

参照:総務省統計局e-Stat「家計調査報告書」(表番号2)2022年(令和4年)

同棲カップルの生活費をみていくと、一人暮らしに比べおおよそ単純に2倍の費用がかかっています。ただし、住居費については寮や社宅なども統計に考慮されており、一人暮らしより少なくなっています。通常は、ひとりよりも二人のほうが広い物件に住む必要があり、住居費は上がると考えておきましょう。

4人家族の場合

4人家族の生活費の平均は、次のとおりです。

項目 4人家族 同棲カップル
消費支出 330,355円 290,865円
電気代 13,948円 12,678円
ガス代 5,427円 5,232円
上下水道代 6,196円 5,207円
住居 17,249円 18,645円
食費 88,102円 77,474円
その他費用 199,433円 171,629円

参照:総務省統計局e-Stat「家計調査報告書」(表3)2022年(令和4年)

参照:総務省統計局e-Stat「家計調査報告書」(表1-1)2022年(令和4年)

4人暮らしと同棲カップルの生活費を比べると、そこまで大きな違いはありません。

水道光熱費については、一回沸かしたお風呂に全員入る、食器は家族分をまとめてあらうなどの方法を利用することが多いからでしょう。また、住居費については4人家族となると持ち家の人が増えて、負担がなくなっていることが考えられます。

【世帯主の年齢別】一ヶ月の生活費の平均は?

世帯主の年齢別、一ヶ月の生活費の平均は次のとおりです。

項目 ~29歳 30~39歳 40~49歳 50~59歳 60~69歳
消費支出 163,629円 240,511円 291,318円 305,258円 257,876円
電気代 5,070円 9,034円 11,616円 11,448円 11,697円
ガス代 2,956円 4,505円 4,599円 4,953円 4,769円
上下水道代 1,745円 3,641円 4,751円 4,549円 4,506円
住居 35,036円 30,225円 20,021円 22,469円 19,988円
食費 35,615円 61,249円 74,948円 70,845円 68,896円
その他費用 83,207円 131,857円 175,383円 190,994円 148,020円

参照:総務省統計局e-Stat「家計調査報告書」(表4)2022年(令和4年)

世帯主の年齢別の生活費平均をみていくと、年齢を重ねるごとに上昇し50~59歳を境に下落していきます。

40~59歳の生活費が多いのは、子どもがまだ世帯におり家族数が多いのが要因でしょう。60歳以降にやや生活費は減るものの、二人暮らし世帯も多く、29歳以下のような少ない金額にはなりません。

【季節別】一ヶ月の生活費の平均は?

季節別、一ヶ月の生活費の平均は次のとおりです。

1月~3月 4月~6月 7月~9月 10月~12月
電気代 1万5,577円 1万91円 8,930円 9,163円
ガス代 7,628円 5,512円 3,204円 3,539円
上下水道代 4,258円 4,167円 4,209円 4,335円

参照:総務省統計局e-Stat「家計調査報告書」(2023年1~3月月期)

参照:総務省統計局e-Stat「家計調査報告書」(2023年4~6月月期)

参照:総務省統計局e-Stat「家計調査報告書」(2023年7~9月月期)

参照:総務省統計局e-Stat「家計調査報告書」(2023年10~12月期)

上記の水道光熱費は、二人暮らしの統計です。

電気代は冬場に高騰する傾向があり、夏場は意外に電気代がかかりません。その理由は、エアコンの温度設定にあります。冬場の気温は低く室内温度を快適な温度まで上げるには、風量を強くして長時間付けっぱなしにしなければなりません。しかし、夏場は気温と設定温度の差が冬ほど大きくなく、はやく室内温度が適温になり風量が下がるからです。

また、冬はガス暖房をつける人も増えるため、冬がもっとも高く、夏場は低い金額になります。

そして、上下水道代については季節による影響を受けにくいため、年間通して金額に大きな差はありません。

理想の生活費の割合

月の収入に対して次のような割合で収まると、理想の生活費といわれます。

l   住居費:25~30%

l   食費:15%

l   水道光熱費:5%

たとえば、月の収入が30万円だった場合の理想の生活費は次のとおりです。

  • 住居費:5~9万円
  • 食費:5万円
  • 水道光熱費:5万円

なお、このほかにも、通信費・保険料・車両の維持費・教育費などさまざまな費用がかかります。一般的には月の収入の20%くらいを貯蓄できるとよいとされているため、生活費を収入の80%くらいに収められるよう家計管理するといいでしょう。

水道光熱費の節約方法

生活費が高いと普段の生活に負担がかかり、ストレスになってしまいます。

ここからは、次の項目の節約方法を解説します。

  • 電気代
  • ガス代
  • 上下水道代

どのような節約方法があるのか把握し、生活費を抑えていきましょう。

電気代

電気代の主な節約方法は、次のとおりです。

  • 電気契約を見直す
  • 待機電力を減らす
  • 契約するアンペアを落とす

2016年の電力自由化により、大手電力会社以外でも電気の販売が可能になりました。

電気の販売をする会社の中には、基本使用料が安いプランやポイントが付与されるプランなど提供しており、大手電力会社よりも電気代を抑えられるケースがあります。電気を提供している会社によってお得になるかどうか変わるため、電気契約の変更で節約につながるかしっかりと調べておきましょう。

また、家電製品は使っていない状態でもコンセントに電源を差していると電力を消費します。家電製品の中にはエアコンや一部テレビのように待機電力を必要とするものもあるため、待機電力が必要ないものは何か調べたうえで不使用時には電源を抜いて電気代を節約しましょう。

電気の基本料金が高いと感じるなら、契約しているアンペア数を再検討しましょう。

基本料金はアンペア数を基にしており、高いほど料金も高くなります。ただし、アンペア数を低くしすぎると、ドライヤーやレンジなどを同時に使った際、ブレーカーが落ちてしまうため適切な数字に設定することが大切です。

ガス代

ガス代の主な節約方法は、次のとおりです。

  • 電気セット割を検討する
  • お湯の設定温度を下げる
  • 調理方法を工夫する

電気と同じくガスの自由化も実施されており、大手ガス会社以外でも契約が可能です。電気会社によっては電気とガスをセットで契約すると、大幅な値引きを実施してくれる企業もあります。利用している電気会社がガスも提供しているなら、セット割の効果を活用するのもいいでしょう。

また、お風呂を沸かすには多量のガスを使うため、設定温度を下げるとガス代が少なくなります。夏場のように熱いお湯に入る必要がないときには、低めの温度に設定しておくといいでしょう。

そして、調理する際にもガス代を節約する方法があります。たとえば、鍋を使うときにフタを利用し鍋内の温度を上げやすくする、温めている器具の底よりも炎を小さくするなどです。炎の熱を有効に活用すれば、使用するガスの量が減ります。

上下水道代

上下水道代の主な節約方法は、次のとおりです。

  • 水の使用をこまめに止める
  • お風呂のお湯を有効活用する
  • 節水のシャワーヘッドにする

上下水道代を節約するには、水の出しっぱなしを防ぐと効果的です。たとえば、シャワー中にシャンプーやボディソープなどを利用するときに水を止めるといった行動をします。水を出しっぱなしにするケースは多く、こまめに止めるだけでも使用量を削減できます。

また、お風呂のお湯は洗濯に使えるため、入浴後の水を活用しましょう。お風呂のお湯を洗濯に利用するとやや洗浄力が落ちるため、洗濯機を使う前に軽く手洗いするのがコツです。

そして、シャワーは多くの水を使うため、節水シャワーヘッドに交換するといいでしょう。高機能な節水シャワーヘッドを利用すれば、水圧の調整もできて便利です。

まとめ

生活費の平均は、家族構成や世帯年齢、季節によって変動します。

しかし、自分の家庭の家族構成や、世帯年齢の生活費がわかれば、平均よりも費用を使いすぎているかどうか判断が可能です。

平均よりも生活費が高いようであれば、水道光熱費を節約することをおすすめします。水道光熱費は比較的、節約方法が多く、ちょっとした工夫で費用が抑えられるからです。

水道光熱費を節約し、余裕ある生活を手に入れましょう。