おすすめの引越し時期と事前に準備しておくべきこと
新居に引越しを考えているものの「引越しに適した時期はあるの?」と疑問に思っている人もいるのではないでしょうか。
引越しには適した時期があり、引越しする人によって適切な時期は異なります。
本記事では、引越しの基礎知識や引越しに必要な費用、準備しておくべきことについて解説します。記事の後半では、引越しするときのポイントも紹介していますので、最後までご覧ください。
引越しには「繁忙期」「通常期」「閑散期」がある
引越しは、次のように3つの時期に分けられます。
- 繁忙期
- 通常期
- 閑散期
それぞれの時期がいつなのか、どのような特徴があるのか解説します。
繫忙期
繁忙期とは、引越しする人が多く、引越費用が上がってしまう時期です。
一般的に繁忙期は3月~4月です。
年末年始は新入生や新社会人が多くなり、1年の中でも引越しの数が激増します。引越しの数が多くなると費用も上昇し、繁忙期の中でもとくに忙しい時期は予約すら取れなくなるケースもあります。引越し費用の交渉は、難しい時期と考えておきましょう。
通常期
通常期とは、繁忙期にも閑散期にも該当しない時期です。
一般的に通常期は5月・7月・9月・10月・12月~2月です。
引越しが少ないわけでもなく、多いわけでもない時期であり、一般的な価格で引越しできます。予約が取りやすい時期であり、自分の思い通りの引越しができる時期といえます。
閑散期
閑散期とは、引越しする人が少なく、引越費用が下がる時期です。
一般的に閑散期は6月・8月・11月です。
引越しの数が減り、引越業者の仕事が少なくなる時期であるため、閑散期に引越しすれば費用を抑えられます。繁忙期に比べ、2割ほど費用が安くなるケースもあるようです。閑散期の場合、引越し費用の交渉にも応じてもらえる場合もあります。
繁忙期に引越しするメリットとデメリット
繁忙期に引越しすることには、メリットもデメリットもあります。
どのようなメリット・デメリットがあるのか解説します。
繁忙期に引越しするメリット
繁忙期に引越しするメリットは、新居に多くの選択肢があることです。
3月~4月に引越しする人が多いため、不動産を売買したり賃貸したりすると価格や賃料が上がります。条件よく取り引きできる時期にあわせて市場に不動産を出す人が増え、新居探しの選択肢も多くなります。
繁忙期に引越しするデメリット
繫忙期に引越するデメリットは、費用が高くなってしまうことです。
引越しが集中すると、人手だけでなく運搬車両も不足します。費用の上がる条件が揃ってしまい、価格交渉もなかなかできない状態になってしまいます。
予約も困難になってしまうケースもあり、早めに引越しの日程を決めなければならないため注意しましょう。
閑散期に引越しするメリットとデメリット
閑散期に引越しすることにも、メリットとデメリットがあります。
どのようなメリットとデメリットがあるのかみていきましょう。
閑散期に引越しするメリット
閑散期に引越しするメリットは、引越費用を抑えられることです。
引越しの数が減る時期は、引越費用が下がります。また、価格交渉を受けてでも仕事を受けたいと考える引越会社もいます。
新居へ移動する場合、購入したり借りたりしなければならず、多額のお金が必要です。少しでも費用を抑えたいと考える人は、閑散期に引越しするといいでしょう。
閑散期に引越しするデメリット
閑散期に引越しするデメリットは多くありません。しかし、強いていうのであれば、閑散期でも土日の引越費用は通常期と大差ないのがデメリットです。
土日にしか引越しできないのであれば閑散期のメリットを活かせられなくなるため、引越しは通常期でもいいでしょう。
引越しに関連する費用
引越しに関連する費用は、次のとおりです。
- 引越業者への報酬
- 荷物の運搬や梱包費用
- 賃貸物件の補修費用
- 不要なものの処分費用
- 引越し先までの交通費 など
引越しする際には引越業者に払う費用以外にも、退去に必要な費用や不用品の処分費用もかかります。引越費用だけでも高額になりがちであるため、引越しする際にはそのほかの費用についても確認しておきましょう。
引越費用だけの予算しか取っていないと、総額にびっくりしてしまうかもしれません。
引越しに必要なものとチェックリスト
引越しに必要なものと、そのチェックリストは次のとおりです。
道具の名称 | チェックボックス |
ダンボール | □ |
ガムテープ | □ |
セロハンテープ | □ |
ビニールひも | □ |
ビニール袋 | □ |
マジック | □ |
新聞紙 | □ |
はさみ・カッター | □ |
作業用手袋(軍手など) | □ |
家具を解体するための工具(ドライバーなど) | □ |
掃除用具 | □ |
ゴミ袋 | □ |
チェアソックス | □ |
台車 | □ |
ドアストッパー | □ |
上記の中には、引越業者が用意してくれるものもあります。引越業者が用意してくれるものは何か確認し、必要なものを準備しておきましょう。
引越しするときのポイント
引越するときには、次のポイントを押さえておきましょう。
- 物件探しは2ヶ月前に始める
- 退去予告を守る
- 不要なものは処分する
- 引越業者を比較する
ポイントを押さえておけば、不要な費用を払ったりトラブルになるのを防止できたりします。スムーズな引越しを実現するためにも、どのようなポイントがあるのか確認しておきましょう。
物件探しは早めに始める
新居を探してから引越しするなら、早めに物件探しをはじめましょう。
希望の物件を探すには時間がかかり、賃貸に移るなら引越しの2ヶ月前、不動産を購入するなら半年前には探し始めるのが目安です。
物件探しを始めるのが遅くなると希望の物件が見つからないまま、引越しの日を迎えてしまうおそれがあります。希望より家賃が高い、利便性が悪い物件に住んでしまうと、引越しを後悔してしまうかもしれません。
もし可能であれば、目安よりも早い物件探しをおすすめします。希望の新居が見つかるかどうかはタイミングにも大きな影響を受けてしまい、時期がかみあわないと長期間にわたって物件を探さなければならなくなるからです。
退去予告を守る
賃貸物件から退去して引越しする場合、大家さんか管理会社に退去予告をしましょう。
賃貸契約を解約する場合、大家さんが次の入居者を探す時間を作れるよう、退去予定日から一定期間を空けて退去することを伝えなければなりません。退去する旨を伝えることを、退去予告といいます。退去予告には期間が決まっており、決めた期間より前に大家さんに連絡しなければなりません。
賃貸契約書に定められた退去予告の期間を守らないと、定めた期間と同額のお金を払わなければならなくなります。たとえば、退去予告期間が1ヶ月と決まっているにも関わらず、1ヶ月未満で退去するのであれば、大家さんに1ヶ月分の家賃を払わなければなりません。
なお、退去予告期間は賃貸契約ごとで異なります。住まいの退去予告期間が気になる人は、賃貸契約書に記載されている内容を確認しましょう。
不要なものは処分する
引越しするときは、新居にもっていかないものを自分で処分しておきましょう。
引越業者によっては、引越しと同時に不要なものを処分してくれます。しかし、引越業者の不用品処分費用は高額になりやすいため注意しなければなりません。
引越業者は市民サービスを利用できず、不用品を処分するには産業廃棄物として処理しなくてはならないからです。不用品は引越業者に処分を依頼すると高くなるため、できる限り自分で処分して費用がかからないようにしましょう。
引越業者の見積もりを比較する
引越し費用を安くしたい人は、複数の引越業者から見積もりを取得しましょう。
引越業者によって、引越し日が忙しいか暇なのか変わります。閑散期の引越しだとしても、たまたま見積もりを依頼した引越業者が忙しいというケースもあります。そのような引越業者に見積もり依頼をしてしまうと、高い見積もりが出てしまうかもしれません。
引越業者によって忙しい日が違うため、1社から見積もりを取得しても安いのか高いのか判断つきません。複数の引越業者から見積もりを取得し、内容の詳細をチェックして比較検討することが大切です。
まとめ
引越しするにはお金もかかり、準備もしなければいけません。たかが引越しと何も考えずに移転しようとすると、思わぬ金額が請求されたりトラブルになってしまったりします。
引越しには準備が必要であると理解し、しっかりと引越しについて知識を得ておきましょう。引越しに必要な知識を得ておけば、自分にあった時期に新居に移転でき、トラブルなくスムーズに進むことでしょう。