子ども部屋のデザインと機能性の両立
「子ども部屋は設置したほうがいいの?」「子ども部屋のデザインはどのようにしたらいいの?」というように、子ども部屋について悩んでいる人も多いことでしょう。子どものことを考えると、どのような部屋にしていいのか気になってしまいますよね。
子ども部屋はレイアウトのコツがわかれば、機能性もデザインも両立できます。
本記事では、子ども部屋を設置する必要性やレイアウトのコツなどについて解説します。子ども部屋を設置しようか検討している人は、ぜひ参考にしてください。
子ども部屋を設置する必要性
子ども部屋を設置することには、次のような効果があるとされています。
- 子どものプライバシーが守れる
- 子どもの自主性を高められる
- 勉強の効率を上げられる など
子ども部屋を設置することで、子どもの成長を促すことが可能です。
たとえば、子どもが自分1人で寝ることで精神的な自立を促すことができたり、誰もいない環境で勉強することで集中力を高めたりできます。
子ども部屋は子どもにいい効果を与える場でもあるため、設置の必要性は高いとされています。
子ども部屋レイアウト4つのコツ
子ども部屋のレイアウトするときには、次の4つコツを理解しておくことが大切です。
- 空間を立体的に使う
- 子どもの成長に対応できる家具を選ぶ
- 家族団らんとのバランスを考える
- 勉強に集中できる配置にする
子ども部屋のレイアウトを決めるときには、コツを実践して子どもとっても両親にとってもいい環境を整えていきましょう。
空間を立体的に使う
子ども部屋をレイアウトするときには、空間を立体的に使うことがコツです。
子どもはまだ背が低いため、二段ベッドを利用して空間を広く使うことが可能です。二段ベッドの上部を寝室にして、一段目を収納スペースとするといいでしょう。
子どもはおもちゃや学校で必要な物など、意外と物が多く、十分な収納スペースを用意してあげることが大切です。
平面スペースが広がれば子どもの遊ぶ場所にもなるため、空間を立体的に使い、子ども部屋をさまざまな用途に利用できるよう配慮しましょう。
子どもの成長に対応できる家具を選ぶ
子どもの成長は早いため、成長に対応できる家具を選ぶことが大切です。
子どもの成長は早く着る物だけでなく、家具もあわなくなってきます。しかし、家具を何度も購入するのは費用的に難しいケースが多く、子どもが成長しても対応できる家具を設置しましょう。
たとえば、背が高くなると、勉強机の高さがあわなくなってしまいます。勉強机によっては、高さを調整できる製品もあります。家具を買い替えるのは現実的ではないため、できる限り成長にあわせて調整できる物を選びましょう。
家族団らんとのバランスを考える
子ども部屋のレイアウトするときには、家族団らんとのバランスを考えなければなりません。
子ども部屋は子どもの自主性を高める部屋ですが、家族団らんの時間を減らしてしまうおそれがあります。
子ども部屋に引きこもらないよう、子どもがリビングルームに来るような工夫をしなければなりません。たとえば、子ども部屋の面積を最低限にして、くつろぐスペースとしてリビングルームになるよう配慮するなどです。
子ども部屋をレイアウトするときには、あまりにも居心地のいい空間にしすぎないようにするのがコツです。
勉強に集中できるレイアウトにする
子ども部屋のレイアウトを実施するときには、勉強に集中できるように配慮しましょう。
子どもはちょっとしたことで集中力が切れてしまうため、勉強机の配置には気を配らなければなりません。
たとえば、勉強机からテレビやベッドが見えないように配慮するなどです。テレビが目に入ってしまうと遊びたくなってしまったり、ベッドが見えると休憩したくなったりしてしまいます。
また、エアコンの風が直接当たらないところに勉強机を置くことも大切です。子どもは風邪を引きやすいため、健康にも考慮しておきましょう。
【パターン別】子ども部屋のレイアウト
子ども部屋に適切なレイアウトは、次のように子どもの人数や年齢などによって異なります。
- 部屋の広さ
- 年齢
- 男女別
パターン別のレイアウトを紹介していきますので、自分の家族にあったレイアウトを実践していきましょう。
部屋の広さ
子どもの部屋のレイアウトを考えるときには、部屋の広さによって家具の配置が変わります。
面積による配置の違いは、次の面積を基準にしましょう。
- 4畳~5畳(狭い)
- 5畳~6畳(普通)
- 7畳~8畳(広い)
子ども部屋のスペースが狭い場合、立体的な空間を意識して家具を配置することが大切です。空間をうまく利用すればすべてが手に届く範囲となるため、意外と子どもにとっていいスペースになる可能性を秘めています。
普通程度の広さがある場合は、各家具をまんべんなく置くことができます。子どもにとって必要な物をすべて配置できるため、レイアウトしやすい広さです。
スペースが広い場合は、子どもにとって快適になりすぎないレイアウトが必要です。快適にしすぎると引きこもりの原因となるため、テレビやゲームなどの電化製品は配置しないほうがいいかもしれません。
年齢
子ども部屋を設置するのは、10歳前後からでいいでしょう。
10歳前後というのは、子どもが自我に目覚めてくる年齢の目安です。ただし、子どもによって自立心が高くなる年齢は異なるため、あくまで目安と考え、自分の子どもにあった年齢にあわせて子ども部屋を設置しましょう。
まだ年齢が低く自立していない場合、子ども部屋ではなくキッズスペースという形でケガをしないように配慮した部屋づくりがおすすめです。
男女別
子どもの性別によっても、子ども部屋のレイアウトは変わります。
女の子の場合、精神の成長がやや早いため、子ども部屋が必要になる年齢が低い傾向にあります。自我に目覚めてくるとプライバシー性を気にするようになる子もおり、男の子に比べレイアウトに配慮しなければなりません。
男の子は比較的プライバシー性を気にせず、自分の部屋を遊び部屋として使う傾向があります。おもちゃを片付けやすくしたり、転倒してもケガをしないよう配慮したりしましょう。
子ども部屋のスペースが少ないときには間仕切りを利用しよう
子ども部屋がないときには、次の物を利用して子ども部屋に代わるスペースを設置していきましょう。
- パーテーション
- カーテン
- 家具
スペースをうまく活用して、子どものためのスペースをレイアウトしていきましょう。
パーテーション
パーテーションとは、間仕切りのことをいいます。
パーテーションにはさまざまな種類があり、可動間仕切りからつい立のような物まであります。部屋を壁で仕切るのは難しいが、独立した部屋に近づけたい場合はパーテーションを利用するといいでしょう。
カーテン
空間を分けたいだけであれば、カーテンで仕切る方法があります。
カーテンには多くの種類があり、簡易的に仕切りたい場合は普通のカーテン、パーテーションに近い形で利用した場合は重量のある遮光・遮熱カーテンを設置しましょう。
家具
部屋を完全に仕切りたい場合は、家具を壁として利用する方法があります。
家具は簡単に移動させられないため、壁の役割を果たします。子どもの性別が違ったり、年齢に差があったりする場合は家具で仕切るのがおすすめです。
まとめ
子ども部屋は、子どもにとって非常に重要スペースになる場所です。
子ども部屋は子どもの成長を促す場所であり、レイアウトによって子どもにさまざまな影響を与えます。子ども部屋のレイアウトをするときには、子どもに与える影響を理解しつつ実行することが大切です。
また、子ども部屋のレイアウトは子どもの人数、年齢、兄弟・姉妹なのかなどにより適切なデザインが異なります。自分の子どもにあわせたレイアウトは何か考慮して、機能もデザインも兼ね備えた空間を実現していきましょう。