簡易な物置を庭に置きたい!物置の選び方と活用術。戸建て住宅の物置を最大限に活かす方法

「物置を庭に置きたいけど選び方がわからない」「物置を最大限に生かすにはどうしたらいいの」というように、庭に物置を置くときに悩みをもってしまったという人も多いのではないでしょうか。

物置には選び方や活用術があり、最大限に物置を活かすにはコツを理解しなければなりません。

本記事では物置のタイプや選び方、活用術、メリット・デメリットを解説します。

庭に物置を置くときに必要な内容を紹介していきますので、物置の設置を検討している人はぜひ参考にしてください。

物置のタイプ

物置のタイプは、次のとおりです。

  • 全面開口タイプ
  • 二枚扉タイプ
  • 三枚扉タイプ
  • 片引き込み式二枚扉タイプ

物置をうまく活用するためにも、まずはどのような物置があるのか確認していきましょう。

全面開口タイプ

全面開口タイプの物置は、扉が観音開きで物置の空間が狭くても物が出し入れしやすくなっています。

全面開口タイプは比較的小さなタイプでも物置内部の空間を有効利用できますが、扉が手前に開いてしまう関係上、物置の前にある程度の空間が必要になります。

二枚扉タイプ

二枚扉タイプは、扉の片方をもう片方の扉の内側(もしくは外側)に重ねるタイプです。全面開口タイプと違い、片側の扉しか開けられず、物を出し入れする空間は小さくなってしまいます。

比較的小さな物置に採用されているタイプであり、扉は左右どちらからでも開閉できるため狭い空間での利用が可能です。

三枚扉タイプ

三枚扉タイプは、扉が三枚の引き戸になっているタイプです。二枚扉に一枚扉が増えた状態で、扉を全開すると三枚の扉が重なった状態になります。

三枚の扉が重なった状態になるため、二枚扉よりも扉を開けたときの物を出し入れする空間が広がります。

片引き込み式二枚扉タイプ

片引き込み式二枚扉タイプは二枚扉タイプと違い、一方向からしか開けられない二枚扉タイプです。

方引き込み式二枚扉タイプは、比較的大きな物置に採用されています。

失敗しない物置の選び方

物置を選ぶときには、次の3項目をチェックしましょう。

  • 設置場所
  • サイズ
  • 価格

物置はタイプや大きさなどがあり、どの物置を選択するかで有効利用できるかどうかが変わります。物置を購入する前には、選び方を確認してから購入しましょう。

設置場所

物置は敷地内であればどこにでも設置できるわけではないため、設置できるか確認します。

物置は外側からネジで固定する方式を採用しているため、物置の周囲に15cm~20cmのスペースが必要です。そして、物置は重量物でありやわらかい場所の上や、雨水ますや浄化槽の上に設置することもできません。

また、給湯器の排気ガスが当たると物置の塗装がはがれ、サビや腐食の原因になります。そのため、給湯器の近くに物置を設置するのもやめておきましょう。

サイズ

設置場所に物置が置けるかどうか、サイズを確認しておきましょう。

サイズで注意しなければいけないのは、次の2点です。

  • 土台寸法と屋根寸法は違う
  • 高さ寸法にはブロックなどの土台の高さが考慮されていない

とくに高さ寸法に、土台の高さが考慮されていないことには注意しましょう。屋根の下などに設置する場合、土台とするブロックなどの高さを考慮し、設置できないという事態を避けなければなりません。

また、収納を予定する物の大きさと量も確認しておきましょう。収納物の大きさや量がわかれば、どのサイズの物置を設置すればよいのかがわかります。

価格

物置は大きさやデザイン、素材などにより価格が異なります。

大きさやデザインは住宅外観の雰囲気を変えてしまうため、慎重に選ぶ必要があります。デザインにこだわった結果、価格が高くなるケースもあるため予算を決めて物置を選択しましょう。

物置の活用術

物置の主な活用術は、次のとおりです。

  • ボックスなどで引き出しを作成し収納する
  • 通路を確保する
  • フックを利用する

物置はただ物を詰めていくだけでは、有効的な使い方とはいえません。

ボックスなどで引き出しを作成し収納する

物置にラックを設置し、ボックスも置き引き出しを作成すると多くの物が収納できます。

乱雑に物の上に物を置いてしまうと物置上部のスペースが無駄になってしまいます。しかし、ラックとボックスを設置すれば、空間を余すことなく利用することが可能です。

また、ボックスごとにラベルを貼る工夫もしておけば、どの物がどこに収納されているかも一目でわかります。

通路を確保する

大きな物置を設置するときには、物置内部に通路部分を確保しましょう。

物置内部に通路があることで、物置の奥まで空間を有効利用できます。また、通路を設けることで空気が滞留することも防ぐことも可能です。物置を締め切っていると湿気が溜まりやすくなってしまいますが、小さい隙間から入った空気が通路を通って循環しやすくなります。

フックを利用する

よく利用する小物は、フックを利用して吊るしておきましょう。

小物類をボックスなどに入れると小さな物が下に入り込み、取りにくくなってしまいます。しかし、フックに小物を吊るしておくことで、すぐに見つけることが可能です。

また、ボックスなどが置けない、狭小な空間ができてしまったときもフックが役に立ちます。物置のような収納スペースでは、狭小な空間をいかに利用するかが大切です。

物置を置くメリット・デメリット

物置を置くことにはメリットとデメリットがあるため、設置前にどのようなメリット・デメリットがあるのか確認しておきましょう。

物置を置くメリット

物置を置くメリットは、次のとおりです。

  • 収納スペースを拡張できる
  • 庭の美観が向上する
  • 風雨にさらされない

物置の最大のメリットは収納スペースが増えることです。住宅内の収納スペースが足らない場合、リフォームなどで改善できるものの大きな費用負担が発生します。しかし、物置であればすぐに安く設置でき、収納スペースを大幅に増やすことが可能です。

物置は庭に置くことでアクセントとなり、庭の美観を向上させる役割をもちます。デザイン性の高い物置を設置すると、庭の雰囲気の工場に役立ちます。

また、物置の中に物を収納すれば、風雨の影響を受けません。風雨の影響は思うよりも大きく、すぐに物を劣化させてしまいます。

物置を置くデメリット

物置を置くデメリットは、次のとおりです。

  • 費用がかかる
  • 家のデザインを損なうおそれがある
  • 固定資産税が課税されるケースもある

物置を設置する場合、当然ながら購入費用や設置費用がかかります。大きさや素材などによってはかなりの額になり、予算を組んでおかないとすぐに購入できません。

また、物置は庭の美観を向上させる構造物ですが、同時に家のデザインを損なうおそれもあります。家にあった物置を選択するのは意外と難しく、物置のデザインは慎重に考慮しなければなりません。

そして、物置をしっかりと地面に固定した場合、固定資産税が課税されるケースもあるため注意しなければなりません。固定資産税は、構造物が壁で三方囲まれ、地面と強固に接合している場合に課税されます。物置を基礎などで固定すると、ほぼ固定資産税の課税対象になってしまうため注意しなければなりません。ブロックで固定するくらいであれば、自治体によっては固定資産税の課税対象にならないときもあります。

物置へ収納するのに適した物と適さない物

物置に収納する物には、物置に適した物と適さない物があります。どのような物を置いてもよいわけではないため、物置にあった物だけを収納しておきましょう。

物置へ収納するのに適した物

物置へ収納するのに適した物は、次のとおりです。

  • アウトドア用品
  • スポーツ用品
  • タイヤ
  • 園芸用品
  • 自転車
  • DIYの道具
  • 防災グッズ

物置へ収納する物は温度や湿度に強い物です。

物置へ収納するのに適さない物

物置へ収納するのに適さない物は、次のとおりです。

  • 衣類
  • 食料品
  • 電化製品
  • 紙類

物置内部は温度と湿度が高くなりやすいため、温度や湿度に弱い物は収納に向いていません。家電は温度や湿度に強そうに見えますが、物置に収納して放置すると正常に作動しなくなることもあります。

まとめ

住宅内に収納できない物を、とりあえず物置に入れてしまう人は多いかもしれません。しかし、物置も使い方によって非常に効果的な収納スペースになることもあれば、ただの物入れと化して利用しなくなってしまうケースもあります。

物置には活用術やメリット・デメリットがあるため、内容をよく理解してから利用することが大切です。

物置の内容を理解していれば住宅の収納スペースを補え、住宅内の空間をより効率的に利用できます。