キッチンの使いやすさや整理整頓に関するアイデアや収納術!教えます!

キッチンが使いにくいだけで、ストレスを感じてしまう人は多くいるはずです。

料理は毎日おこなうものであり、効率的に調理できないと負担になってしまうので注意しなければいけません。キッチン回りを整えることは、日々の生活のストレスを少なくする方法でもあります。

本記事では、キッチンの使いやすさを意識するときにはどうすればよいのか、整理整頓など改善の方法について解説します。

キッチンが使いにくいと感じている人は、ぜひ記事を参考にしてキッチン回りを改善していってください。

使いやすいキッチンにするにはワークトライアングルを意識しよう

使いやすいキッチンにするためには「ワークトライアングル」を意識しなければいけません。

ワークトライアングルとは、シンクとコンロ、冷蔵庫の位置を結んだ三角形のことです。シンク・コンロ・冷蔵庫を頂点として、それぞれの距離を120センチ~200センチほどにすると、調理の効率が上がるといわれています。

ワークトライアングルの一辺の長さは、短すぎても長すぎてもいけません。短すぎるとスペースに余裕がなくなり、長すぎると物の持ち運びが大変になってしまいます。

また、ワークトライアングルの大きさに注意しつつ、キッチン後部の幅にも気を付けなければいけません。一人で調理する場合には75センチ程度、二人で調理する場合には105センチ程度ないとスムーズな行き来ができません。

キッチン回りで距離を作るのは難しいですが、できる限り適正なワークトライアングルを作るようにスペースを確保していきましょう。

整理整頓の方法を知れば使いやすいキッチンになる

キッチン回りの整頓方法を知ることにより、使いやすいキッチンがよりよいスペースに生まれ変わります。

実践していきたいキッチン回りの整理整頓方法を、次のようにキッチンで使う物ごとに解説していきます。

  • 食器
  • 調理器具
  • 調味料

キッチン回りで使う物は多く、適当に並べていくと場所を取ってしまったり、使い勝手が悪くなってしまったりします。使いやすいキッチンにするためには、物の種類に応じた整理整頓の方法を理解しておくことが大切です。

食器はお皿を立てて収納するなどの工夫が必要

食器を整理整頓するときには、次のような工夫をしましょう。

  • ディッシュスタントを利用して縦置きする
  • 手前に小さい食器、奥に大きい食器を並べて取りやすいようにする
  • カトラリーケースを利用してスプーンやフォークをひとまとめにする

食器には大小さまざま形のものがあり、世帯の人数によってはかなりの量になります。食器を整理整頓するだけでキッチン回りはかなりスッキリすることでしょう。

食器は重ねてしまうと取り出しにくくなってしまうため、整理整頓するときには取りやすさも重視しなければいけません。よく使う浅い皿は縦置きしたり、特別なときにしか使わない食器は棚の奥にしまうなどの工夫があると効率の良いキッチン回りになります。

調理器具は使いやすいものを手に取りやすい場所に

調理器具を整理整頓するときには、次のような工夫をしましょう。

  • 多く使う調理器具を手元におけるスペースを作る
  • ラダーに引っ掛けておく
  • フライパンは底が低い鍋を縦置きにする

調理器具は料理をするときに必須のものであるため、調理中に手の届く範囲に集めておくことが大切です。キッチンには手の届く範囲にデッドスペースがあるため、そのスペースを利用します。

キッチンについている壁も調理器具を引っ掛けるものを設置するだけで、デッドスペースから調理器具置き場に変身します。

調理器具は素早く取り出せないとストレスになるため、調理する場所の近くに集めておくのがポイントです。

調味料はラックを製作しひとまとめに

調味料を整理整頓するときには、次のような工夫をしましょう。

  • 調味料はラックでひとまとめにしておく
  • コショウや塩は大きな入れ物に移し替え買い置きスペースを減らす
  • チューブのものはチューブホルダーでまとめておく

調味料は多くなればなるほど、あっちに置いたりこっちに置いたりしがちです。結果、使わない物が出てきたり、存在自体忘れてしまったりすることもあります。調味料を最後までしっかり使い切るよう、ひとまとめにしておく工夫が必要です。

ひとまとめにしておけば、スペースにもゆとりができるため一石二鳥です。

キッチン回りだけではなくパントリーの設置も重要

キッチン回りを使いやすくするためには、パントリーの設置も重要です。

パントリーとは、食器や食品などを収納するスペースです。通常は、キッチンの近くに設置しますが、玄関横などキッチンと距離がある場所に設置するケースもあります。

パントリーがあればキッチン回りに置いていたあまり使わない物や、貯蔵できる食料をしまっておくことができます。すぐに使わない物をキッチンから遠ざけることにより、キッチン回りに本当に必要な物だけを配置することが可能です。

パントリーは災害時の備蓄倉庫としても利用できるため、キッチン回りの整理整頓だけが目的でなく、防災にも利用できるのが魅力です。

キッチン回りで役立つアイテム

キッチン回りを使いやすくするために役立つアイテムを知っておけば、より一層キッチンが使いやすくなります。

キッチン回りで役立つ主なアイテムは、次のとおりです。

  • 吊戸棚下に収納スペースができるラック
  • 電子レンジなどの電化製品につけられるラック
  • 小さな調理器具でも縦置きできるスタンド
  • 引き出しに入れられるお椀のスタンド など

キッチン回りは収納スペースに限りがあるため、収納スペースを新たに作り出すアイテムや、収納効率を上げるアイテムを導入すると使いやすいキッチンになります。

どのアイテムも値段は安く1,000円~2,000円程度で購入することが可能です。キッチン回りが2,000円程度で改善するのであれば、安いものではないでしょうか。

住宅建築時やリフォーム時のためにキッチンの種類も覚えておこう

キッチン回りは便利アイテムを利用することで改善できますが、住宅建築時やリフォーム時にキッチン回りを使いやすいものにするのが一番です。

しかし、キッチン自体にも種類があり、どのようなキッチンを配置するかによってキッチン回りの使い方が変わります。

ここからはキッチンの種類を紹介していきますので、住宅建築やリフォームを予定している人はぜひ参考にしてください。

壁付けキッチン

壁付けキッチンとは、調理場が壁側に向いているキッチンです。

壁付けキッチンのメリット、デメリットは次のとおりです。

【メリット】

  • 油や汚れがキッチン以外に飛びにくい
  • ワークトライアングルの距離が取りやすい
  • 調理に集中できる

【デメリット】

  • 壁を見ながら調理しなければいけない
  • 窓がないと暗くなる
  • 家具や電化製品の配置にやや困りやすい

壁付けキッチンは対面式キッチンとよく比べられマイナスが多いと指摘されがちです。しかし、壁付けキッチンは対面式キッチンよりもキッチンスペースが広くなるため、使いやすさの面では優れているといえます。キッチンの後ろに空間があるため、ワークトライアングルの距離を取りやすく、料理が好きな人にはおすすめのキッチンです。

対面式キッチン

対面式キッチンとは、壁側と逆の方を向いたキッチンです。

対面式キッチンのメリット、デメリットは次のとおりです。

【メリット】

  • リビングにいる家族の様子を見ながら調理できる
  • ニオイが室内にやや充満しにくい
  • キッチン部分が独立しており子どもやペットの侵入を防止できる

【デメリット】

  • 油や汚れがリビングなどに飛んでいきやすい
  • キッチンスペースが狭くなりやすい
  • 家具や電化製品の配置に困る

対面式キッチンはリビングにいる家族の様子が見ることができたり、遠くを眺めながら料理ができたりするのがメリットです。しかし、キッチンスペースは狭くワークトライアングルの距離が取りにくいため、新築時やリフォーム時にはキッチンスペースの幅に注意しなければいけません。

アイランド型オープンキッチン

アイランド型オープンキッチンとは、シンクやコンロが独立しており島のように見えるキッチンです。

アイランド型オープンキッチンのメリット、デメリットは次のとおりです。

【メリット】

  • 見た目がおしゃれ
  • ワークトライアングルの距離を取りやすい
  • 室内にいる家族と一体になって調理ができる

【デメリット】

  • 汚れがキッチン以外に飛び跳ねやすい
  • 部屋にニオイが充満しやすい
  • 家具や家電をキッチン部分の横に起きにくく不便

アイランド型オープンキッチンは、リビングとキッチンが同化しているようにも見える比非常におしゃれなキッチンです。キッチン部分が独立しており、ワークトライアングルの距離が取りやすくなります。反面、距離が取れすぎてしまう部分もあり、ややキッチンと物との位置が離れるため、配置次第では使いにくくなってしまいます。

まとめ

キッチンは毎日使う部分であり、使いにくさが際立ってしまうと、毎日ストレスを抱えたまま料理をしなければいけなくなります。

キッチンは収納スペースを増やしたり、整理整頓したりすることで使い勝手がよくなります。ただし、配置が悪いとワークトライアングルの距離が取りにくく、収納スペースをうまく活用しても使いにくいままとなってします。

もしリフォームする機会があれであれば、キッチンの種類や配置自体を見直すのもよいでしょう。キッチン回りやキッチン自体を改善し、満足いく生活を送ることが大切です。