自然と調和した暮らしを実現する、エコフレンドリーハウスの魅力

エコフレンドリーハウスという住宅をご存じでしょうか?エコフレンドリーハウスとは、その名のとおり自然に優しい家です。

また、エコフレンドリーハウスは自然に優しいだけでなく、生活が快適になったり生活費が抑えられたりする住宅でもあります。

エコフレンドリーハウスはどのような住宅なのか、エコフレンドリーハウスに住むメリット・デメリット、建築費を抑えるための方法などについて解説します。

エコフレンドリーハウスとは

エコフレンドリーハウスとは、住宅の外壁を緑化したり二酸化炭素の排出を抑えたりする自然に優しい家です。

エコフレンドリーハウスはあまり聞きなれない言葉ですが、省エネ住宅に近い家だと考えてよいでしょう。省エネ住宅は高気密・高断熱の家で、エアコンなどの使用量を抑えられる住宅です。また、太陽光発電システムを搭載するなど、消費エネルギーよりも創出エネルギーのほうが大きくなる省エネ住宅もあります。

そのほかにも長年住める家をエコフレンドリーハウスと呼ぶときもあります。無垢のオーク材などは200年以上もつともいわれ、長期間住める家ならば新しく家を建築する必要がない=エコフレンドリーという考え方です。

エコフレンドリーハウスが増加している理由

エコフレンドリーハウスが増加している理由は多くありますが、主な理由として次のような理由が考えられます。

  • 2050年のカーボンニュートラルに向け政府がさまざまな政策を打ち出している
  • 光熱費上昇による省エネ住宅への関心が向上している
  • 快適な住まいを求める人が多くなっている
  • 環境破壊について興味を持つ人が増えてきている

また、2020年に見送られた省エネ住宅義務化が、2025年についに義務化されます。もし省エネ住宅義務化が実施されれば、省エネ等級4未満の住宅は建築できなくなります。このように世の中の流れもエコフレンドリーな方向へ向かっているため、エコフレンドリーハウスの需要も高まっているのがわかります。

エコフレンドリーハウスに住む大切さ

エコフレンドリーハウスに住むと地球環境のためになるなど、さまざまなメリットがあります。

エコフレンドリーハウスに住むメリットは、次のとおりです。

  • 快適な生活が送れる
  • 光熱費が抑えられる
  • 地球環境を守れる

本章では、エコフレンドリーハウスに住むメリットについて解説します。

快適な生活が送れる

エコフレンドリーハウスは省エネ住宅でもあるため、高気密・高断熱の家です。

高気密・高断熱の家は外気温に室内温度が左右されにくく、夏は涼しく冬は暖かくなります。そのほかにも、高気密・高断熱の家は結露があまり発生しません。結露はカビやダニなどの発生原因になったり、家が傷む原因となったります。

このように高気密・高断熱の家に住めば安定した室温のもと、快適に過ごせます。

光熱費が抑えられる

高気密・高断熱の家はエアコン効率がかなりよいため、エアコンの稼働率が下がり光熱費も抑えられます。また、太陽光発電システムなどを搭載しているのであれば、発電収入を得ることも可能です。

2022年より急激に光熱費は上昇しているため、光熱費が抑えられるは大きなメリットといえるでしょう。

地球環境を守れる

エコフレンドリーハウスのもっとも大きなメリットは、地球環境を守れることです。

エコフレンドリーハウスにはさまざまな種類があります。しかし、どれも地球環境を守るという共通点があります。

たとえば省エネ住宅でなくても、外壁を緑化して緑を増やして二酸化炭素の排出を減らすのもエコフレンドリーハウスです。また、緑化はせずとも高気密・高断熱の家を建築すればエネルギー排出が減ります。

環境破壊は現在も進んでいるため、環境を守れる家に住むというのは非常に大切なことです。

省エネ住宅を建築すると補助を受けられることもある

エコフレンドリーハウスは地球に優しい省エネ住宅です。

省エネ住宅建築は政府が進めている政策の一環でもあるため、省エネ住宅を建築するときには補助を受けられるケースもあります。

本章では、省エネ住宅を建築するとき受けられる補助制度について解説します。

こどもエコすまい支援事業

こどもエコすまい支援事業とは、ZEH相当の省エネ住宅を建築・購入したときや、省エネ改修工事をしたときに補助を受けられる事業です。

こどもエコすまい支援事業を利用すれば、最大で100万円の補助が受けられます。ただし、補助を受けるには子育て世帯、若者夫婦世帯であることが条件です。(ただし、省エネ改修工事は除く)

なお、子育て世帯、若者夫婦世帯とは、次のような世帯をいいます。

  • 子育て世帯:事業申請時点で2004年4月2日以降に生まれた子どもがいる世帯
  • 若者夫婦世帯:令和4年4月1日現在、夫婦でありいずれかが39歳以下である世帯

そして、建築する住宅はZEH相当の高性能住宅でなければいけません。

ZEH相当の高性能住宅とは、エネルギー収支をゼロ以下にする住宅です。わかりやすくいうと、次のような計算式の住宅です。

生活で消費されたエネルギー ≦ 住宅性能により削減したエネルギー消費量 + 太陽光などで生み出されたエネルギー量

なお、エコすまい支援事業の適用が受けられる新築・購入する住宅の内容やリフォーム工事の内容については、多くの事項が細かく規定されています。

すべてを理解するのは難しいため、できる限りハウスメーカーなどのプロに相談しながら確認していきましょう。

ZEH支援事業

ZEH支援事業とは、ZEH建築・購入するときに受けられる補助制度です。

ZEH支援事業では、ZEHの省エネ性の高さにより55万円~112万円の補助を受けられます。また、蓄電システムや地中熱ヒートポンプシステムなど一定の設備を整える場合、追加で補助を受けられます。

まとめ

エコフレンドリーハウスとは、地球に優しい家であり省エネ住宅や長年持つ家などを指します。

エコフレンドリーハウスの需要は年々高まっており、国もエコフレンドリーハウスを増加させる計画を打ち出しています。エコフレンドリーハウスに住むメリットは環境を守るだけではありません。光熱費が抑えられる、建築時に補助を受けられるケースもあるなど金銭的なメリットもあります。

ただし、エコフレンドリーハウスは初期費用が高くなるため、建築するときには建築会社と相談して進めていくようにしましょう。