日頃から女性でも手軽にできる戸建て向け防犯対策

ここ最近、悪質な空き巣が多発し世間をにぎわせています。最悪の場合、自宅に居合わせた住人と鉢合わせ、命を奪われるケースもあります。大切な家族を守るために、自宅の防犯対策を万全にしておきたいですよね。本記事では、女性・高齢者でも簡単にできる防犯対策について解説します。

防犯の基礎知識 10分で犯行をあきらめる家を目指そう

家の防犯対策で最も大切なことは、「この家は侵入するまでに時間がかかりそうだ」と犯人に思わせることです。

なぜ、「この家は時間がかかりそうだ」と思わせることが大切なのでしょうか。その理由は、空き巣や強盗などで押し入る泥棒の多くが、10分で犯行をあきらめるためです。

犯罪について調査をする都市防犯研究センターの報告資料によると、侵入に5分以上かかると、51.4%が侵入を諦めます。さらに5分以上10分以内になると、8割近い窃盗犯が侵入をあきらめるという調査結果が出ています。

戸建て住宅にできる「空き巣対策」は、「この家はどう考えても侵入が難しそう」と犯人に対してメッセージを残せるかどうかが重要です。

防犯対策で覚えておくべきこと

防犯グッズは数多く販売されていますが、これから新たにグッズを購入する方は、「CPマーク」がついているかどうかを確認しましょう。CPマークは、防犯性能試験に合格した製品です。CPマークがついている製品は、外からの侵入に対しある程度の抵抗力があり防犯対策として一定の効果があると言われています。製品を選ぶ際は、口コミだけでなく認証を受けている製品かどうかで選ぶようにしてください。

女性・高齢者でもできる!おすすめの対策方法

ここからは誰でも簡単にできる、おすすめの防犯対策について解説します。

ちょっとした心遣いで防犯対策になるものや、ホームセンターやネット通販で1万円以内で手に入るものを中心に紹介します。家具などの組み立て経験があれば、簡単に設置ができますよ。

窓・べランダの防犯対策

窃盗犯が侵入しやすい、窓、ベランダの防犯対策を紹介します。どれも、すぐに実践できるものばかりなので、まだ対策が万全で無い場合はぜひ確認してください。

窓に防犯フィルム、補助錠を設置する

自宅への侵入経路の中で3割近くが、窓ガラスを割り、鍵を開けて侵入するケースが多くあります。補助錠は数百円で手に入り、設置も簡単です。お子さんがいるご家庭の場合は、故意に開けないようにすることもできます。

防犯フィルムには、安価に設置できるものから、専門業者が取り扱うものまでさまざまな商品があるので、もし不安があれば、「CPマーク」のある製品か、専門業者が設置するものを選びましょう。

ベランダの見通しをよくしておく

ベランダの防犯対策をする際は、必ず家の外からベランダの様子をチェックしてください。植木などで死角になるポイントがあれば、注意が必要です。見通しが悪いようであれば見通しの良いベランダに物の配置を変えましょう。ベランダに死角になるようなものがあれば、取り除き、不審者が隠れることができないようにしてください。

玄関周辺・家の死角でできる防犯対策

窃盗犯は玄関や庭先から侵入をする可能性が高く、「家の死角」に対してどのような対策をすべきかを検討する必要があります。家の死角でできる防犯対策について解説します。

防犯カメラ・防犯ブザーで不審者を警戒する

防犯カメラを駐車場や玄関入口付近に設置をすることで、窃盗犯が侵入した際の「記録」を残すことができます。万が一被害に遭遇した場合も、捜査資料として提供ができるためおすすめです。

防犯カメラの設置はコストがかかり、コストを抑えたい方は、防犯ブザーで侵入者を警戒することをおすすめします。使い方は防犯カメラと同じです。駐車場や玄関入り口など、不審者の侵入する可能性の高い場所に設置をして、音で威嚇することができます。

人感センサーライトを設置

防犯ブザーだけでなく、人感センサーライトを設置することで不審者に対し威嚇をすることもできます。センサーライトは不審者への警戒のためだけでなく、日常生活をするうえでも便利なアイテムなので、設置することをおすすめします。

ドアガード・ドアプレートで侵入を防ぐ

玄関の施錠対策は、ピッキングをしにくいディンプルキーや、生体認証機能などがある電子キーへの交換だけでは防犯対策が万全であるとは言えません。

ドアの隙間から工具を入れて解錠したり、「サムターン回し」と呼ばれる、ドアの鍵を外側から工具を使用して窃盗犯が侵入をするケースもあります。

このような窃盗犯からの侵入を防ぐために、ドアガード、ドアプレートの設置をおこないましょう。ドアガードを設置することで、サムターン回し対策をおこなうことが可能です。

さらに、ドアプレートでドアの隙間を完全に塞げば、バールや工具などによるこじ開けを未然に防ぐことができます。

防犯砂利を庭先に設置

庭には普通の砂利ではなく、音がなる防犯砂利を設置しましょう。防犯砂利は防犯対策に直結するものではありませんが、窃盗犯に心理的プレッシャーを与えることができます。

庭には普通の砂利ではなく、音がなる防犯砂利を設置しましょう。防犯砂利は防犯対策に直結するものではありませんが、窃盗犯に心理的プレッシャーを与えることができます。

窃盗犯は、周囲に気づかれないよう細心の注意を払い、犯行を実行します。この時音が鳴ったことで家主、近隣住民に気配を感じ取られてしまうと、「気づかれたかもしれない」と思わせることができます。「通報されるかもしれない」という環境を作ることで、窃盗犯にプレッシャーを与えましょう。

日常生活で簡単にできる防犯対策

日常生活で意識することでできる防犯対策もあります。次に紹介するものは、ちょっとした気遣いがあればできる対策です。日頃から防犯意識を高めるために、以下の防犯対策をおこないましょう。

庭の手入れを定期的におこなう

日頃から庭先の手入れをおこなうことで、無防備な家でないことをアピールすることができます。草木が無造作に生えている場合は、侵入者の死角となる可能性があり、日頃から庭先の剪定をおこないましょう。

定期的に手入れされている庭であれば、窃盗犯が下見をした際に「手強い家」とアピールすることもできます。

長期不在時は遠隔で照明を点灯させる

家の防犯対策を万全にしていても、旅行などで長期不在のタイミングを狙い窃盗犯が犯行に及ぶこともあります。遠隔操作で、家の照明を点灯させ、不在でないことを知らせるようにしましょう。

万が一の時に備えて催涙スプレーを用意

最近は、在宅中に空き巣が強引に押し入る犯罪も増えています。万が一このような状況に遭遇した際に、催涙スプレーなどを常備しておきましょう。催涙スプレーは痴漢対策にもなるのでおすすめです。

もし在宅中に空き巣が押し入ってしまった場合に、絶対にやってはいけないことが「お金などを守るために抵抗をする」ことです。最悪の場合命を落としてしまう恐れもあります。命を守るための行動をしてください。

まとめ

今回は、手軽にできる防犯対策について紹介しました。防犯対策で大切なことは、「危機意識」です。自分の家がいつ窃盗犯に狙われても良いよう、万全な対策を心がけましょう。せキュリティサービスを利用していても、「隙」があれば、窃盗犯に狙われる恐れがあります。

窃盗犯に「この家は手強そうだ」と思わせるような工夫として、どのようなことができるのかをイメージしてください。