和室って必要!?迷ったら必見!和室の利便性とは?メリット・デメリットからわかる必要性
新築の戸建ての間取りを検討する際に、和室を設置すべきか検討していますか。もし検討を全くしていなければ、検討しても良いかもしれません。西洋風の建物の建築が進み、和室の部屋が減少している中「どうして和室が?」と疑問に思うかもしれません。
そこで今回は、和室の魅力を再認識していただくために、和室の利便性やメリット・デメリットについて解説します。
和室の必要性
和室は不要では?と考えている方が多くいるかもしれません。しかし、和室はさまざまなメリットがあり、最近では海外でも注目を集めています。
リラックス効果と集中力がアップする
和室はリラックス効果と集中力がアップすると言われています。
集中力のアップを検証するための実験も行われ、畳の「イ草」の産地である熊本県では「熊本県産のイ草を使用した畳の部屋」と「会議室」で算数の問題を解くと、畳の部屋の方が会議室よりも正解数が多かったという結果になりました。
集中力が高まる要因はいくつかありますが、畳の吸音力や空気を綺麗にする浄化作用などが体をリラックスさせて、集中力に大きな影響を与えたのではないかと言われています。
調湿機能に優れている
畳は、湿度が高い時には湿気を吸収し、湿度が低い時には湿気を放出する「調湿機能」があります。快適な環境を作ることができるため、寝室やリビングに和室は最適です。
押入は大容量の収納として活用
和室には押入を設置することも可能です。押入を設置することで、大容量の荷物を収納するスペースの確保ができます。押入は、クローゼットよりも奥行きのある空間のため、布団や季節の飾り物の「大きな荷物」を収納できます。
用途の充実
フローリングの洋室に比べ、和室は使用用途の幅が広く、さまざまなシチュエーションで活用できます。和室を活用した使用例をまとめました。
・来客用のスペース
・寝室
・仏間
・子どもの遊び場
・書斎、作業用スペース
・寝室
この他にも、使い方はさまざまで、ライフスタイルに合わせた使用用途が活用できるでしょう。
おすすめの活用方法
和室を活用するのであれば、本記事では次の活用方法をおすすめします!ぜひ参考にしてください。
子どもの遊び場として活用
畳の部屋はフローリングよりもクッション性が高く、音を吸収する性質があります。小さなお子さんの遊び場として活用すれば、転倒による怪我を軽減することが可能です。
子どもの遊びスペースとして活用する際には、障子の設置を検討してください。お子さんが遊びに夢中になってしまい、障子を破いてしてしまう恐れがあります。子どもの遊び場として活用しても、安心して生活できるような環境を整えましょう。
リラックススペースとして活用
フローリングのリビングでは、床に寝転ぶと床の硬さで、寝にくいと感じるかもしれません。一方、和室では畳のクッション性があるため、リラックスしながら横になることが可能です。
さらに、寝室としても活用できるので、急な来客でも対応することができます。
和室のデメリット
和室は利便性が高い一方で、注意すべき点もあります。設置した後に後悔しないために、注意すべきポイントは何かについて解説します。
定期的なメンテナンスが必要
和室は定期的なメンテナンスが必要です。3年~4年おきに裏返しにし、6~7年おきに芯変えをおこなう必要があります。
何もせずに放置しておくと、変色や毛羽立ちが発生するため、見栄えが悪くなってしまいます。
さらに、ふすまや障子の張り替えも必要で、洋室に比べてコストが高くなってしまう点も注意が必要です。
掃除をこまめにする必要がある
フローリングに比べて他和室は掃除をこまめにする必要があります。アレルギー体質の方が家族にいる場合は、畳に付着したほこりや花粉でアレルギー反応をおこしてしまうこともあります。
畳の上に飲み物をこぼすと、掃除が大変です。フローリングであればサッと拭き掃除をして終わりですが、シミとして残ってしまうこともあります。和室で食事をする方は、汚れないような工夫が必要です。
設置場所を慎重に検討する
何も考えずに和室を設置すると、リビングや寝室のスペースが小さくなってしまう恐れがあります。間取りは限られているため、設置前から和室をどのような形で活用するのかを検討する必要があります。
「和室を設置するとおしゃれ」と考えているのであれば、設置する理由を明確に決めるようにしましょう。
他の部屋との調和が取れなくなる
和室を設置することで、他のお部屋とのテイストが浮いてしまうことがあります。特にモダンテイストの建物などをベースにするのであれば、和室が浮いた存在にならないように、注意してください。
和室を賢く設置する方法
和室を賢く設置するためには、次のポイントを意識すると、快適な空間として設置できるでしょう。
家の間取りや広さを考慮して設置
和室を設置する際は、家の間取り・広さを考慮する必要があります。和室を設置することで他の空間を削る必要があるため、場合によっては「ムダなスペース」なってしまう恐れがあります。
和室の広さを適切にしないと、圧迫感が生まれ居心地の悪い空間になってしまう可能性があります。和室にどのような設備を追加し、どの程度の広さにするのか、あらかじめ検討し家の間取りを考慮して決めるようにしてください。
リビングの一部として設置する
設置箇所で迷った場合は、リビングの一部として和室を設置することをおすすめします。柱などで和室の部分を仕切り和室として区別をします。
リビングと一体化することで、間取りを考慮する必要がなくなり、アクセントとしても活用ができます。
リビングの一部とすることで、作業部屋や子どもの遊ぶ部屋として区別して利用することが可能になりおすすめです。設置後にリビングを一体化したいと検討した場合、元に戻すために苦労をしてしまう、掃除のメンテナンスに手間がかかるので、使用ルールを決めておきましょう。
琉球畳を使用
和室のデザインを際立たせたくない方は、琉球畳を活用しておしゃれな和室を作りましょう。琉球畳は一般的な畳に比べてデザイン性が高く、カラーバリエーションも豊富です。
グレーや茶色の琉球畳を活用すれば、モダンや西洋風の建物にもマッチします。
さらに、畳の色を2色活用すれば、デザイン性もより高くなりおしゃれな空間としてマッチします。畳の種類もセットで考えましょう。
置き畳を使用してコストを下げる
和室がそもそも必要かどうかで迷っている方は、起き畳を活用して検討する方法も1つの手です。元々和室を予定していたスペースに起き畳を設置することで、和室のような空間を演出できます。
万が一、他の用途で使いたいとなっても、置き畳なので洋室に戻すことも可能です。
ただし、本物の畳と比べて起き畳は物足りなさが出てしまうので、注意が必要です。
本当に必要かどうかを検討する
和室を設置する際に、最も重要なことは「本当に使い用途があり、必要なのか」を見極めることです。今海外でも流行しているので、和室を設置したい!といった考えでは後悔してしまうこともあります。
設置をする際は、家族と話し合うことはもちろんのこと、業者の意見を聞いて判断することをおすすめします。
まとめ
日本家屋であった「和室」は、今や少数派のものになりつつあります。しかし、まだまだ和室の利便性はあり、設置をすることで、さまざまな用途で活用できます。和室の設置を迷われている方は、本記事で紹介した内容を参考にしてください。