「良好なご近所付き合いは?」上手なご近所付き合いのすすめ (町内会、イベント、子供の同級生家庭、境界線、安全、安心、挨拶など他)
どこに住んでいても、ついて回るのが「ご近所付き合い」です。
独身で一人暮らしの時は「ご近所付き合いなんてしたことがない」という方も多かったでしょう。
しかし、家庭を持って子供ができるとある程度のご近所付き合いは、必要になってきます。
今回は、ご近所付き合いのメリット・デメリットや、ご近所付き合いを良好にするためのポイントを解説していきましょう。
ご近所付き合いってそもそも必要?
そもそも、ご近所さんはたまたま家が近いだけで、わざわざ良好な関係を築く必要性はないと思っている人も多いはず。
しかし、ご近所付き合いは自分や家族が快適に暮らしていくためにも必要なコミュニケーションです。
ご近所付き合いは「めんどくさい」と思っている人は多い
不動産コラムサイトの「いえラブ」のアンケートによると、近所付き合いがめんどくさいと思っている人は、約70%もいることが分かりました。
調査のように「ご近所付き合いがめんどくさい」と感じているのは、あなただけでなく多くの人がご近所との付き合いを億劫に感じているのです。
しかし、だからと言って全くご近所付き合いをしないのも、自分や家族が住みにくくなる原因になるので注意しましょう。
円満な近所付き合いの鍵は「程よい距離感」
ご近所付き合いを円満にするには、距離感が大切です。
ご近所付き合いをめんどくさいと感じている人がいる一方で「そこまで苦にならない」と感じている人もいます。
この両者の違いは「ご近所さんと適度な距離感を持って接しているか」です。
あまりに、距離が近いと「めんどくさい」と感じてしまう原因になりますが、程よい距離があることでプレッシャーを感じずにご近所さんとうまく交流できるのです
ご近所付き合いで生まれる4つのメリット
ご近所付き合いをすることで、さまざまなメリットが生まれます。
ここでは、ご近所付き合いで得られる4つのメリットをご紹介しましょう。
不安やトラブルを回避できる
ご近所さんとの交流がないと、家族構成やどんな人が住んでいるかは分からないものです。
そのような状態のまま住み続けてしまうと、お互いに不安を抱きやすい状態になるでしょう。
そんな不安から、思わぬトラブルに発展することも少なくありません。
ご近所付き合いをすることで、お互いの不安を取り除きトラブルを回避することができます。
災害時に協力し合える
昔から「遠くの親戚よりも近くの他人」というように、いざという時に真っ先に頼れるのは、ご近所さんです。
東日本大震災などの大きな災害の際には、瓦礫の下敷きになったところを近所の人から助けてもらったというエピソードもあります。
特に小さなお子さんや体の不自由なお年寄りがいるご家庭では、近所の人が気付いて万が一の時には大きな助けになるでしょう。
地域の見守りを強化できる
ご近所さんとの交流を深めることで、地域を見守るという意識が住民にも芽生えます。
例えば最近では、周りの人から気づかれずに亡くなってしまう孤独死は、現代の近所付き合いの希薄さを表している典型的な例でしょう。
また、地域で子供を見守るという意識も最近では、減少しています。
近所付き合いによって、相手の顔や実情が分かれば孤独死や犯罪を未然に防ぐことができるのです。
子供同士の交流が生まれる
親同士が近所で仲良くなると、子供同士も仲良くなります。
子供同士が仲良くなることで、幅広い年代の人との付き合い方を自然に学ぶことができます。
また、地域で見守る目が増えるので、誘拐やイタズラといった子供を巻き込んだ犯罪も抑止できるでしょう。
さらに、近所の子供のお下がりなどをもらえて家計が助かるといったメリットもあります。
野菜などの頂き物をおすそ分けできる
親戚や友人から野菜などを大量に貰って、困った経験はありませんか?
もらえるのは嬉しいけど、家族だけでは食べきれないといった時はご近所さんにおすそ分けできます。
おすそ分けすることで、会話のきっかけにもなりますし、何より相手に喜んでもらえます。
また、食べ物を粗末にしないで済むため、まさに一石二鳥です。
ご近所付き合いで気をつけたいデメリット
ご近所付き合いは、メリットも多いですがデメリットもあります。
ここでは、ご近所付き合いで気をつけたいポイントを見ていきましょう。
プライベートを詮索される
ご近所さんとの交流が深くなればなるほど、相手のことをよく知れます。
しかし、あまり仲良くなりすぎてしまうとプライベートなことまで聞かれてしまうこともあるでしょう。
また、自分はその人だけに話したつもりでも、いつの間にかご近所さん全員に知れ渡ってしまっているということも少なくありません。
ご近所さんであっても、プライベートなことを詮索するのはお互いに気をつけるようにしましょう。
行事に参加するのが面倒
地域によっては、お祭りや定期清掃などの行事が多いところもあります。
自由参加ならいいのですが、近所付き合いをしているとそうも行かず、半ば強制的に行事に出なくてはいけないこともあるでしょう。
気の合う人ばかりではない
ご近所さんの中には「この人とは気が合わないな」と思う人もいるはず。
しかし、だからと言って露骨に避けるのもトラブルの元になりかねません。
また、それだけの理由で引っ越すのは現実的ではありませんよね。
ご近所付き合いでは、気の合う人ばかりではないということを覚えておきましょう。
ご近所付き合いを円満にするコミュニケーションのポイント
良好なご近所付き合いを続けていくためには、どうすれば良いのでしょうか?
ここでは、ご近所付き合いを円満にするコミュニケーションのポイントを解説します。
笑顔で挨拶をする
円満なコミュニケーションの基本は、挨拶です。
世間話が苦手な人でも、笑顔で挨拶するだけでも立派なご近所付き合いになるでしょう。
子供にも「近所の人に会ったら挨拶するのよ」と教えて、地域の人に子供を認識してもらうのも効果的です。
世間話は長くならない程度に
ご近所さんの中には、時間に余裕があってつい長話をしてしまう人も少なくありません。
しかし、家事や育児などやりたいことがある時は正直、早く話を終わらせたいと思ってしまいますよね。
自分の時間を確保するためにも「予定がありますのでこの辺で」などと、上手に話を切り上げるのも一つの方法です。
人の噂話はしない
その場にいない人の噂話は、尾ひれがつきやすく思わぬ誤解やトラブルを招きます。
たとえ悪気のない噂話だったとしても、話題のネタにされた人はいい気分にはなりませんよね。
もしも、相手が一方的に他人の噂話をしたとしても「そうなのねぇ」「私、その辺のことは分からないわ」と上手くかわすようにしましょう。
また、他人の話題になりそうな時は、さりげなく話題を変えるのも得策です。
マナーを守る
マナーを守ることで、地域の人たちと良好な関係が築けます。
例えば、ゴミ出しの曜日や場所をしっかりと守ることもマナーです。
また、境界線から植木がはみ出ていたり、騒音になるような音を出したりしていませんか?
一つ一つは、小さなマナーですがしっかりと守ることで、大きな信頼に繋がります。
まとめ
今回は、ご近所付き合いのメリット・デメリットやポイントをお伝えしてきました。
ご近所付き合いのポイントは「負担にならない程度の距離感」が大切です。
必要以上に無理をせず、まずは笑顔で挨拶をすることからご近所付き合いをはじめてみましょう。