おすすめの暖房とは?暖房効率や費用対効果は?種類別のメリット・デメリット

戸建て住宅で、真冬でも快適に過ごすためには、室内を効率よく暖める最適な暖房器具を選びが欠かせません。

本記事では、戸建住宅と最適な暖房器具は何かについて解説します。戸建て住宅をこれから建てようとしている方、冬になると部屋が寒いと感じている方は必読の内容です!

暖房器具選びのその前に知っておくべきこと

戸建て住宅に最適な暖房器具を選ぶ前に、建物の構造や暖房器具の特徴など知っておくべきことがあります。まずは、暖房器具選びの中で知っておくべき基礎知識を解説します。

お住まいの建物の構造を理解

暖房器具は、建物の構造に合わせて選ぶ必要があります。

例えば、断熱性の低い戸建て住宅の場合、暖房器具を使用しても暖かい空気が床や窓からそのまま屋外へ逃げてしまい部屋が暖まらないこともあります。

吹き抜けがある戸建て住宅では、暖かい空気が上にたまりやすく、気密性などの対策を講じないとやはり部屋の温度は常に低い状態です。

以上の点から、まずはお住まいの住宅がどのような構造で、どのような寒さ対策が必要なのかを検討しておきましょう。

住宅を温める暖房器具を理解する

一言で暖房器具といっても、部屋の暖め方に違いがあります。

暖房器具は「伝導式」「対流式」「輻射式」の3種類に分類が可能です。

それぞれの特徴についてまとめて紹介しましょう。

暖房器具種類 特徴
伝導式 部分的に狭い範囲を温める暖房

ホットカーペットなどが該当

輻射式 赤外線などで表面温度を温める方式

床暖房などが該当

対流式 温めた空気を室内で循環させるもの

エアコンなどが該当する

部屋全体を暖める場合は対流式を、部分的に暖める場合は伝導式がおすすめです。

相性の悪い暖房器具を選ぶと、何時間使っても室内を暖かい状態にすることができません。

暖房器具を選ぶ前に、室内をどのようにして温めるのが良いのかを考えてください。

暖房器具の種類別のメリット・デメリット・コスパ

次の項目では、さまざまな場面で活躍する暖房器具を紹介します。メリット、デメリット、コスパなどの観点から暖房器具選びの参考にしてください。

エアコン

室内の温度を一定に保つことができるエアコンは、灯油を使わないので小さなお子さんがいるお家でも、安心して外出時にも利用できます。

最新のエアコンでは、調湿機能もあり乾燥対策もできます。

エアコンのデメリットは、電気代が高くなり、設備費用がかかってしまいます。

設置する場所によって、大がかりな工事が必要になることもあるので注意してください。

石油ストーブ

石油ストーブは、灯油を燃焼して室内を徐々に温めていく暖房器具です。

石油ストーブは暖めるだけではありません。ストーブ上の天板を熱源として利用してやかんや鍋を温めることもできます。

灯油代だけで良いため、停電時にも利用できコストパフォーマンスが良い特徴があります。

注意すべきことは、定期的な換気と火傷です。小さなお子さんがいる家庭では注意が必要です。

さらに、2022年現在は資材高騰により灯油代も高くなっているため、本来のコストパフォーマンスの良さを感じられないこともあります。

石油ファンヒーター

石油ファンヒーターは、灯油を燃焼し、発生した熱を温風として室内に循環させる暖房器具です。

温風を室内に循環させるため、リビングをはじめとした広い空間におすすめの暖房器具です。

石油ファンヒーターも石油ストーブと同様、定期的な換気対策が必要です。

石油ファンヒーターのランニングコストは、灯油代と電気代で、ランニングコストが少し高くなってしまう恐れがあります。

ガスストーブ

ガスストーブは、石油ストーブの燃料を「ガス」に変えた暖房器具で、熱効率が高く、室内をすぐに暖められます。さらに石油ストーブのような嫌なにおいもなく、給油する手間もありません。

一方で、ガス管がない場合は設置工事が必要です。

さらに、契約先のガス会社がプロパンガスの場合、都市ガスに比べてランニングコストが高くなってしまう恐れがあります。

ガス料金によってコストが大きく変わるので、利用する前にガス料金がどの程度必要かを計算してください。

ガスファンヒーター

石油ファンヒーターと同様の構造で、燃料がガスになった暖房器具です。

発生した熱を循環させることで、室内をすばやく暖めます。

ガスストーブよりも、ガスファンヒーターの方が早く温まりますが、部屋が乾燥してしまうデメリットもあります。

ランニングコストは、ガスストーブと同様に設置工事費用と契約するガス会社によって左右されるので注意が必要です。

電気ストーブ

電気ストーブは、熱線から発生する「遠赤外線」で人を温める暖房器具です。

人は暖かく感じる一方で、部屋全体を暖めることができません。

局地的に使うストーブのため、暖房器具を置いていない寝室などで使います。

暖かくなる一方で、他の暖房器具に比べて電気代が高くなってしまうので注意が必要です。

電気カーペット

電気カーペットは、部分的な範囲に限定を温める暖房器具です。

換気が不要で、足元をすぐに一定の温度まで暖められるメリットがあります。

他の器具に比べて手入れも楽で、温める必要がない時は、カーペットとして使えます

注意すべき点は、温まるまで時間がかかってしまうことや、手入れを定期的にしておかないとダニが発生する恐れがあることです。

他の暖房器具に比べて電気代が割高になってしまうため注意が必要です。

こたつ

日本の冬に欠かせないこたつは、他の暖房器具に比べて速暖性に優れている暖房器具です。

電源を入れると、比較的早く室内を温めることができます。

最近のこたつでは、つけっぱなしにして利用をしても、自動的に温度を調整する機能があります。

他の暖房器具も電気代が安くなる点も特徴の1つと言っても良いでしょう。

パネルヒーター

パネルヒーターは、パネル部分に電気を流し輻射熱で室内の温度を上げる暖房器具です。

温風がないので、乾燥対策にもなり安全性もあります。

パネルヒーターは持ち運びもしやすく、狭いスペースにも設置することが可能です。

比較的早く室内を暖められる反面、広い部屋には適しません。

6畳〜10畳程度の室内で利用することを想定して購入しましょう。

床暖房

室内の床全体を温める床暖房は、設置すると冬場でも足元を暖かくして過ごすことができます。

床暖房には、「電気式」と「温水式」があり、それぞれ設置費用・特徴が異なります。

電気式はランニングコストが高い反面、すぐに室内を暖めることが可能です。

一方、温水式は暖まるまでに時間がかかりますが、電気式よりもランニングコストを抑えることができます。

床暖房にもガスと電気があるため、導入前にどちらの方が最適な暖房器具かを検討してください。

セントラルヒーティング

セントラルヒーティングは、家全体を温める熱源装置を活用して、各部屋に設置されたパネルを暖める暖房器具です。

室内の乾燥を防ぐほか、火傷などの心配もありません。

さらに、窓近くに設置することで暖房器具をつけても室内の温度が暖まらない「コールドドラフト現象」を防ぐことも可能です。

デメリットは、初期設置費用が高く、暖かくなるまでに時間がかかってしまうことです。

一方で、長時間使用をするとランニングコストが他の暖房器具に比べて抑えられるメリットもあります。

まとめ

戸建て住宅におすすめの暖房器具を紹介しました。

どの暖房器具にもメリット・デメリットがあるため、導入時には使用用途を検討したうえで導入することをおすすめします。

暖房器具導入の助けになれば幸いです。