【自然災害対策】住宅の購入前に確認すべき「災害リスク」とは?
日本は世界的にも、年間を通して自然災害が多い国です。
また、地球の温暖化により「台風」「地震」「大雨」をはじめとした、数多くの災害が頻繁に発生し、毎年のように被害が報告されています。
自然災害の発生を防ぐことは難しいもの。
だからこそ住宅を購入するときには「万が一」をいかに予測できるかがポイントです。
・住宅購入時に気にすべきポイント
・知っておくべき自然災害リスク
・防災情報の入手方法
住宅を購入する前に確認すべきポイントを、「自然災害」に視点を当ててお伝えします。
【自然災害対策】住宅購入前の確認ポイントとは?
日本で住宅を建てるとき、特に気にしなくてはいけない自然災害は「地震」と「暴雨」です。
2011年に起きた東日本大震災による建物の全壊/半壊の被害は40万戸。
2019年に発生した台風15号による千葉県南部中心の家屋浸水/損壊は7万戸。
地震や暴雨は毎年起こる自然災害だとわかっていても、対応しきれないケースがあるということです。
とはいえ、被害が大きくなる地域はある程度予測ができます。
住宅購入をするときに気をつけたいポイントは、下記の3点です。
①地盤
②構造
③間取り
ポイント3点について、具体的にお伝えします。
住宅建設前にチェック①:地盤
家を建てる土地の地形や立地をみて、「地盤」の強さを確認します。
地盤が柔らかいほど地震の揺れが大きくなる傾向があり、地盤がかたいほど液状化現象が起きにくいと予測できます。
建築時には基本的に地盤チェックが義務とされており、不十分な場合には地盤補強工事が行われるとはいえ、埋立地などは地盤沈下の影響が出やすいです。
✔️土砂や洪水にあいにくい地盤
土砂や洪水、津波の被害は基本的に、川や海の近くであるほど危険性が高まります。
とはいえ最近では市街地でも、排水が間にあわずに内水氾濫が起こり、街が湖のようになってしまうという被害も。
水害の被害情報は国土交通省の発表しているハザードマップで確認できます。
>>ハザードマップはこちら
https://disaportal.gsi.go.jp
住宅建設前にチェック②:構造
建物自体に耐震性の高い構造を選択できると良いです。
例えば、木造と鉄筋コンクリート造の建物を比べると、鉄筋コンクリートでできた建物の方が高い耐震性を期待できます。
ただし、耐震性が高いものほど高額になるのが難点です。
✔️床上浸水を防ぐ構造
さらに水害の影響が出にくい構造にも気を使いたいもの。
例えば浸水しにくい家にする場合、なるべく床上浸水を防ぐための構造を選びましょう。
具体的には、盛り土や高床で床の高さを上げるほか、建物自体を防水にする構造を設置するなどの手段があげられます。
被害の可能性を考えて、土地にとって適切な構造の家を建てましょう。
住宅建設前にチェック③:間取り
壁や柱が多いほど地震に強くなる傾向があるため、吹き抜けのある空間は耐震性が低くなります。
さらに地震で多いのが、物の転倒によって避難経路が断たれてしまうケースです。
避難経路となる地点に冷蔵庫や靴箱、食器棚などを置かなくてはいけない間取りは避けましょう。
✔️2階以上に生活スペースを置く
万が一のときに備え、床上浸水しても2階以上で生活が続けられる間取りにするのがおすすめです。
例えばキッチンやリビング・トイレ・バスルーム・寝室はできるだけ2階以上、1階は物置部屋にしておきます。
生活の基盤となるエリアを高い階数に設置しておけば、たとえ1階が使い物にならない浸水状態でも、浸水していないフロアだけで生活を送り続けやすいでしょう。
さらに、電気系統が水に浸かってしまうと漏電火災などの危険性が高まります。
ブレーカーは2階以上で分けて設置しておくなど、電気が使えなくなるリスクも回避しておくと良いです。
【自然災害対策】住宅オーダーするときの考え方2点!
上記でお伝えした3点は、家を建てるときに意識するべき具体的なポイントです。
ポイント全てをおさえた「完璧」な家が建てられるのがベストとはいえ、現実的にはそこまで簡単な話ではありません。
そこで、ポイントをおさえるための基本的な考え方もあわせてご紹介します。
①被害を受けにくくする
②被害を最小限にする
上記2つの考え方を忘れずに家を選ぶことで、「災害リスク」を最小限におさえられるでしょう。
自然災害対策の考え方①:被害を受けにくくする
家を購入するとき、まず最初に大切なのが「被害を受けにくい」家選びです。
自然災害があったとしても、家に大きな損傷がなければ、生活をすることはできます。
・自然災害の影響が少ない土地を選ぶ
・その土地で起こりうる自然災害を予測する
・自然災害を受けても耐えられる家を作る
特に地震は、日本のどこの地域でも発生しうる自然災害です。
直接的な被害を受けないこととはつまり、「命を守る家」を作ること、と言えます。
自然災害対策の考え方②:被害を最小限にする
例え自然災害によって被害を受けてしまった場合には、そのまま生活が送れるかどうかがカナメになります。
例え地震や暴雨による被害があっても、家の中にいれば通常時に近い生活ができるよう、構造や間取りを作ることが大切です。
被害を最小限にできることとはつまり、「いつもどおりの生活が送れる環境」を作ること、と言えます。
最初にお伝えした3つのポイントにとらわれすぎると、家が選べなくなってしまいます。
自然災害対策の目的を忘れずに、土地柄をおさえた「最大限のリスク除去」を意識してみてください。
結論:災害リスクの説明は直接プロに話を聞くのがベスト
家は一度建てたら移動できるものではないからこそ、慎重に判断しなくてはいけません。
ハザードマップを自分で確認して安全性を判断するのも大切ですが、プロの意見を取り入れるのは必須です。
できれば不動産会社の開く展示会へ足を運び、話を聞いてみるのがおすすめ。
ネット上では知ることのできない、最新の情報まで教えてもらえることがあります。
納得できる条件の土地に家が建てられるタイミングは、いつでも巡って来るものではありません。
まだ本気で家を買おうと思っていなくても、「建てるとしたら」を前提に良い土地探しをしてみるのも面白いです。
足を運ぶ時間がないなら、無料で資料請求から始めてみてはいかがでしょうか。
無料でセミオーダー住宅のご相談が可能!
住宅を購入するときに気にしたいポイントは、複数ありますよね。
たとえば、下記のような点は全ておさえて家を建てたいと思う人は多いはず。
・自然災害の影響
・物件の資産性
・地域の住みやすさ
・家のデザイン
・建築の予算
どれも譲れない点ですが、そのなかでも「生活の安全」に直結する「自然災害の影響」は重視したいところ。
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土地や住宅それぞれに予測できる自然災害リスクの説明はもちろん、住みやすい環境のご提案まで柔軟にご対応可能です。
お気軽に、理想の住宅イメージについてお話をおうかがいさせてください。