都心の駅近から郊外の一戸建てへ!ライフスタイルの変化で住宅需要が変化!
2020年までの住宅需要は駅近の都心部の分譲マンション、一戸建て住宅が注目を集めていました。コロナ禍になり私たちのライフスタイルが大きく変化したことで、住環境が大きく変化し、郊外の一戸建て住宅が注目を集めるようになりました。
本記事では、住宅需要が大きく変化したことでどのような変化が起きたのか、また郊外の一戸建て住宅はどのようなメリットがあるのかについて解説します。
コロナ禍で起きた住宅需要変化
なぜここ数年で都心部の駅近物件から郊外の物件が注目を集めるようになったのでしょうか、需要の変化が起きた理由について解説していきます。
職住近接から職住融合へ
郊外の物件が注目された理由は、「リモートワーク」の急増が大きいです。これまでの働き方は、オフィスに出社して仕事をしていました。働くためにはオフィスに出社する必要があり、自宅からオフィスのある都心まで60分圏内で移動できる駅近物件に需要が多くありました。
しかし、コロナ禍でオフィスに出社するのではなく、自宅で仕事をおこなうテレワークが主流になりました。テレワークに働き方がシフトチェンジしたことで、自宅が職場として利用するようになりました。マンションでは働きづらく、過ごしやすい環境を整備するために、郊外の一戸建てに注目する人も多くなりました。
自宅と職場が同じである「職住融合」の考え方は、今後もさらに主流となっていく可能性が高く、これからも高い需要が考えられるでしょう。
自由度の高いライフスタイルが可能になった
郊外の一戸建て住宅は、リモートワークの過ごしやすい環境を整えるだけではありません。都心にある物件に比べ、土地が広く自由度の高いライフスタイルが確立しやすくなります。インテリアだけでなく、庭も確保できるためエクステリアにも力を入れることが可能です。
出社、リモートワークを選択できる職場であれば、家庭の都合に合わせて働き方を選ぶこともできます。ライフスタイルを自由に選ぶことができる点も、郊外の一戸建て住宅の最大の特徴でもあると言えるでしょう。
今後は郊外のターミナルが主流になる
今後の物件では、都心から離れた郊外のターミナル駅が注目を集める可能性があります。実際に、関東の住みたい街ランキングを見ていても、その傾向が表れています。
住宅・不動産購入をサポートする情報サイト「SUUMO」がおこなった「住みたい街ランキング2022」では、横浜、大宮、浦和など、東京都から離れているターミナル駅が上位にランクインしています。
https://suumo.jp/edit/sumi_machi/2022/kanto/
リモートワークが主流となった現在では、オフィスへ出社する機会も毎日ではなく数日に限定されます。そのため都心から少し離れている郊外のターミナル駅周辺の物件が、常用が高く価格が高騰することが予想されるでしょう。
郊外の一戸建てのメリット
郊外の一戸建て住宅にはどのようなメリットがあるのでしょうか。郊外の一戸建て住宅のメリットについて解説します。
あらゆる面で都心に比べて価格が安い
最大のメリットは、都心の物件に比べて価格が安いことです。都心に比べて土地の価格も安く、郊外であれば、同じ費用で広い家を建てることが可能になります。一戸建ての費用を少しでも抑えたいと考えている方にも郊外の物件はおすすめです。
安いのは建築費用だけではありません。物価も都心に比べて安く都心で生活するよりも生活費のやりくりが楽になります。生活のしやすさ、一戸建て住宅の建築価格の安さで考慮するのであれば、価格の安くなる物価郊外がおすすめです。
郊外の方が都心よりも子育てがしやすい
郊外は生活環境が整っているので、子育てがしやすいメリットがあります。都心の場合、子どもが自由に遊べる公園が少なく、外で遊ぶためには電車で移動をする必要がありました。
郊外の場合は近所の公園でも子どもが楽しく遊べる広い公園が多く、のびのびと育てることが可能です。さらに、学校のグランドも都心のグランドに比べて広く、学校生活も楽しくなるでしょう。
郊外の一戸建てを購入する際に注意すべきこと
郊外の一戸建て住宅を購入する際には、いくつかの注意すべきことがあります。物件購入を失敗しないためにも、次の点には特に注意するように心がけてください。
通勤時間がかかる
郊外の物件は通勤時間が1時間以上かかります。オフィスに出社することになった場合、何時頃に家を出る必要があるのか、ラッシュ時は電車の本数がどの程度になっているか確認しておきましょう。
転職をする際に、出社が必要な仕事であれば通勤可能なエリアかどうかで判断する必要もあるので注意が必要です。
資産価値が落ちやすく売却しにくい
郊外の物件は資産価値が落ちやすく、売却時に理想の価格よりも大幅に下回ってしまうこともあります。将来的に住み替えを検討しているのであれば、郊外のエリアの中でも特に注目を集めるようなエリアで物件を探すことをおすすめします。
物件選びで困っている方におすすめの物件は、ある程度自然があり、都心部に60分圏内でアクセスが可能なターミナル駅の物件です。買い手が見つかりやすく資産価値も一定の価格を保つことができるでしょう。
将来的に住み替えの可能性がある方は、資産価値が比較的落ちにくいとされているエリアを中心に物件を探しましょう。
マイカーが必要になる
郊外の住宅は、車社会が一般的で、マイカーが必要になります。郊外で都心のようなカーシェアの文化も発達していないので、マイカーがなくては生活が成り立ちません。マイカーを購入する費用、場所も検討しておきましょう。
建築資材の価格高騰でコストが高くなっている
2022年現在、世界情勢の変化により住宅価格が高騰しています。郊外の物件も都心部の物件のように価格が高騰していることもあれば、資材調達が困難のため工期が大幅に遅れていることもあります。
2022年9月現在、価格高騰は終わりが見えず今後もしばらくはさらに価格高騰も考えられます。2~3年以内に一戸建て住宅を購入しようと検討している方は、建築資材の価格が落ち着いたタイミングで購入を検討するようにするか、自治体の補助金制度を通して対策をおこうようにしてください。
補助金の活用を検討する
省エネに特化したZEH住宅等を検討しているのであれば、必ず国や地方自治体が推奨している補助金を利用してください。補助金を活用することで、購入価格の一部を負担してもらえることができます。郊外の住宅では住宅に関する補助金以外にも、移住支援として自治体独自の補助金制度を利用することも可能です。
購入前に、利用できる補助金はどのようなものがあるのか、リサーチしてリストアップしてください。補助金は申請時期があり、申請時期でなければ補助金制度を利用できないこともあります。申請時期に合わせて住宅購入することをおすすめします。
まとめ
コロナ禍で人々の生活が大きく変化したことで、わたしたちの生活のあり方も大きく変化しています。リモートワークなどの普及がさらに加速すれば、郊外の住宅はさらに需要が高まり、一戸建てを購入する方も多くなるでしょう。
郊外の一戸建て住宅の購入を検討する際には、必ず地元の不動産会社の意見を聞きましょう。地元の不動産会社はその地域の特性を熟知しているため、賢い一戸建て住宅の購入が可能になります。購入を検討している地域密着の不動産会社も合わせてリサーチすることをおすすめします。