風水で運気を上げる家づくりを!インテリアの配置や方角・間取りの重要ポイント
日常生活をより良いものにしたいと考えるとき「まず自宅を運気から整えていく」という方法があります。風水をどのくらい信じているかは人それぞれですが、間取りやインテリア、少し備品を工夫するだけで運気が変わるのであれば、運を整えるに越したことはありません。
- これから自宅を新築・改築する
- いま住んでいる住まいの運気を整えたい
どちらのケースにも役立てていただける、住まいと風水の情報をご紹介します。住まいをできる限り素晴らしい環境に仕上げたいとお考えの方は、ぜひ本記事をご一読ください。
ここだけは押さえよう!風水の基礎知識
風水には「陰陽」と「五行」という基本的な考え方があります。
以下画像の左側にある太極図は陰陽思想をあらわしており、白い部分である「陽」は家であれば玄関やリビングなど活動のエネルギーが宿る場所、黒い部分である「陰」は寝室など静寂のエネルギーが宿る場所と関連します。
画像右側が示している五行説と呼ばれる思想は、陰陽思想とあわせた陰陽五行説として語られることが一般的です。
気の種類 | その気を持つ代表的な物 | つかさどる主な運勢 |
木のエネルギー | 観葉植物や木製の物 | 仕事運・結婚運 |
火のエネルギー | 火や照明器具など | 人気運・ビューティー運 |
土のエネルギー | 土・石製の陶器や花瓶 | 家庭運・健康運・貯蓄運 |
金のエネルギー | 金属製の物や宝石など | 金運・商売運・出世運 |
水のエネルギー | ガラスや鏡、香水など | 恋愛運・子宝運 |
自宅に取り入れやすい風水のポイント
風水の一部を解説するだけでも本1冊になるほど、住まいと風水は奥が深いテーマです。ここでは風水の代表的な考え方のうち、特に影響が大きいと考えられているものや、手軽に取り入れやすいものをピックアップしていきます。
玄関
風水において、玄関は外から気を招き入れる大切な場所だとされています。ただし入ってくる気は必ずしも「良い気」ばかりではありません。運気を下げる「悪い気」の入口も玄関であるため、まずは悪い気が滞留しないように玄関の掃除や整頓から始めましょう。
そのうえで玄関に置く鏡を工夫してみてください。
鏡は運気を増幅させるアイテムであり、玄関に入って右側に設置すれば仕事運、左側に設置すれば金運が上昇すると考えられています。このとき、玄関に向かって正面に鏡を置いてしまうと、運気を外へ跳ね返してしまうため注意してください。
また風水的に死と結びつけて考えられる、ドライフラワーや動物のはく製、毛皮やペットの遺骨などのインテリアは悪い気を招きます。玄関に彩りを加えたいのであれば生花や観葉植物、質の良い置物や名画を飾りましょう。
そのほか玄関マットも運気下降の対策になるため、ぜひ取り入れてみてください。
キッチン
すでにご存知かもしれませんが、キッチンは風水的に重要だと考えられています。
キッチンでは「火」に属するコンロや電子レンジと、「水」に属する冷蔵庫やシンクなどを近付け過ぎないように注意しましょう。風水では、相性が悪い気を隣り合わせにすると運気が下がると考えられているからです。
こまめに掃除して清潔さを保つことが風水的に大切であり、また浄化の効果がある白をベースとした配色が好ましいとされます。悪い気を溜めないように、生ごみの臭いが滞留したり汚い食器を放置したりしないように気をつけてください。
なお「木」に属する物をキッチンに取り入れることで「水」と「火」を取り持つ役割を果たし、良いエネルギーの流れが生まれるとする考え方もあるため、観葉植物や木製のインテリアを置くこともおすすめです。
寝室
玄関やキッチンと並んで、寝室は風水的に重要とされる場所です。入眠前を含めた睡眠時間を8時間と仮定するなら、1日の3分の1ほどは寝室で過ごすことになります。その分、身体や心への影響度が大きい空間だといえるため、風水的にはこだわるべきポイントです。
まずベッドや布団の向きは北枕になるように調整しましょう。日本ではよく「北枕を避けるべき」と教わりますが、風水の考えでは運気は南から北へ流れるため、北枕はむしろ運気の流れに沿った良い状態だといえます。
また寝室では鏡の置き方に注意しなければなりません。風水では、寝ている姿が鏡に映る状態である「鏡光殺(きょうこうさつ)」を避けるべきだとされています。
そして、意外にも寝室とぬいぐるみの相性は良くありません。ぬいぐるみが人間の代わりに良い気を吸収してしまうと考えられているからです。家族以外の人が寝室に入った場合も良い気が乱れることになるため、これらの行為を避けることもセットで実践してみましょう。
リビング
リビングには積極的に朝日(東から昇る日)を採り入れてください。というのも東からの日光は活力をもたらし、西からの日光はエネルギーを奪うと考えられているのです。これからマイホームを新築するのであれば、東からの日光があたる位置にリビングを配置するのが理想です。
また家族がそれぞれの自室へ行くときには、リビングを通ることが好ましいとされています。家族が一緒の空間に身を置くことでエネルギーの交換が行われて、それぞれの運気が上昇すると考えられているからです。
可能であれば、リビングを家族全員の主な活動場所として、1つの空間を共有して家事・仕事・勉強・趣味に打ち込める環境を整えるのが望ましいでしょう。
なお、東大生の多くはリビング学習をしていたという調査結果もあり、その傾向に焦点を当てた書籍も出版されています。以下の環境づくりにより子どもの学習力向上が期待できるため、風水以外の観点でも家族全員がリビングで過ごすことにはメリットがあります。
- 食後に部屋を移動せず勉強を始められる
- 賑やかな環境でも集中する力が育まれる
- そばに親がいるため分からない部分を質問しやすい
ほかの空間と同様に清潔さを保ち、観葉植物を置いて良い気が流れるように整えた状態が理想です。
トイレや浴室などの水回り
水は陰の性質を持つため、水回りには陰のエネルギーが溜まりやすいと考えられています。またトイレは風水的に良い方角へ位置取りすることが難しく、どの方角であっても凶相(不運を示す相)になるとされています。
ですので、実践できる範囲で悪い気を滞留させないように工夫する意識が大切です。具体的には匂いがこもらないように換気し、清潔さを保てるよう掃除を習慣化することで悪い気を緩和するなどの対策が挙げられます。
またトイレの真下には悪影響が及ぶと考えられているため、2階建ての戸建てはトイレの床にマットを敷いて悪い気の降下を防ぎましょう。このほか観葉植物や生花、芳香剤を置くことで悪い気を抑制することも可能だとされています。
風水だけにとらわれた家づくりには要注意
風水は自宅に住まう家族の心身を豊かにする考え方の1つですが、あまりに強く風水にとらわれてしまうと不自然で住みづらい家が出来上がってしまいます。そもそも、たとえ新築でこだわった家づくりをしても、方角の関係上どこかは「風水的に好ましくない空間」になります。
好ましくないとされる方角や間取りであっても、インテリアや置物の色や素材、配置場所によって運気を上げられるため、無理のない範囲でできることを実践する程度から始めると良いでしょう。
「これから家を新築する」という方は風水を考慮しつつ方角や間取りを決定し、どうしても方角や間取りで最良の選択を取れない場合には、運気が上がるアイテムを置いて悪い気を相殺することをおすすめします。
「すでに住んでいる家の運気を上げたい」という方は、方角や間取りを変えることが難しいため、積極的に各空間と相性の良いアイテムを取り入れることが推奨されます。将来的にリフォームの予定があるなら、どう改装するべきか事前に情報収集しておくと良いでしょう。
まとめ
風水は神秘的な思想であると同時に、心身を健康に保つための理にかなったアドバイスをくれる考え方です。
完全に感覚に頼ったでたらめな理論というわけではなく、環境学や統計学に属する考え方であるため、普段はスピリチュアルに関心が薄い人でも「風水だけは取り入れてみよう」とするケースは珍しくありません。
実際、汚い空間で過ごすよりも、清潔で整った空間で過ごした方が良い気分で日常生活を送れますよね?
観葉植物には空気清浄効果があり、植物から発せられる「フィトンチッド」にはリラックス効果があるという研究結果もあるため、風水的に良い行為は風水以外の観点でも効果が証明されていたりするのです。
すべてを取り入れることは難しくても、部分的に風水を取り入れるだけで生活が豊かになる可能性は高いので、ぜひ本記事を空間づくりの参考にしてみてください。