窓シャッターはつけるべき?手動 or 電動、価格、メリットデメリットなど

新築戸建を作る際には、室内だけでなく窓の仕様に至るまで細かい設備の検討が必要です。
新築戸建を検討している方は、窓シャッターを設置すべきかどうか、しっかり検討していますか。
最近の戸建では取り付けない場合もありますが、取り付けなかったことを後で後悔することも。本記事では、窓シャッターを設置するメリット・デメリットを紹介しながら取り付けの必要性について解説します。

窓シャッター

窓シャッターのメリット・デメリット

注文住宅を検討している方の中で、窓シャッターを設置すべきかどうかで悩んでいる方は、メリット・デメリットを比較することをおすすめします。

メリットとデメリットを1つずつ比較をすることで、設置すべきかどうか判断材料になるでしょう。

窓シャッターの3つのメリット
まずは、メリットについての紹介です。
窓シャッターをつけると、以下の3つのメリットがあります。

・防災対策

・断熱効果

・防犯対策

それぞれのメリットを掘り下げて解説します。

[防災対策]

窓シャッターを設置した建物で、特によかったと感じる時は台風などの災害。
取り付けてない建物の窓ガラスは飛来物で割れ、暴風雨によってひどく汚れてしまうことがあります。
しかし、窓シャッターを取り付けることで、台風時の飛来物から窓ガラスを守り、汚れをある程度抑えることができます。台風の通り道になりやすい地域や、風が強い山間部の方におすすめです。

[断熱効果]

窓シャッターは夏に活躍するだけでなく、冬場も重要な役割を果たします。冬場に室内を暖かくしていたのに、寒く感じたことはありませんか。窓ガラスは外の空気と触れるため、冷気によって室内の温度を下げてしまう恐れがあります。シャッターを設置すれば外からの冷気を窓シャットアウトし、断熱効果が期待できるでしょう。

[防犯対策]

空き巣の多くの侵入経路は窓ガラスからの侵入です。防犯対策のために通りに面した場所に設置することで、この家は入りにくい場所であることをアピールすることができます。
製品の中には防犯性の高い製品があるため、不安な方は防犯性の高いものを選びましょう。

窓シャッター

窓シャッターの3つのデメリット

メリットだけではありません。デメリットもあります。
デメリットは大きくわけて3つ

・大きな音が発生する
・室内が真っ暗になる
・開閉時に虫が侵入する

特に注意が必要なものは、窓シャッターの騒音問題。
開け閉めや風で揺れた時に大きな音が発生し、集合住宅地ではシャッターの音が原因でご近所トラブルに発展することも。

音問題だけではありません。
遮光性が高く閉めると室内が真っ暗になります。
自然光が室内に入ってこないため、朝起きることが大変になります。

窓シャッターの開閉時にも気をつけなければいけないことがあります。
窓枠の一番外に設置をするため、開け閉めをする時に虫が侵入してしまうこともあります。
窓シャッターを取り付けたことでさまざまなトラブルも考えられるため注意が必要です。

設置はメリット・デメリットを理解して窓シャッター選びをする
メリット・デメリットを理解して設置することが大切です。
なんとなく付けた方が良いという理由で設置をするのではなく、役割を十分理解したうえで、設置してください。

窓シャッターは手動と電動どちらがおすすめ

窓シャッターには、大きく分けて手動で開閉する「手動タイプ」と、スイッチ一つで開閉を可能にする「電動タイプ」の製品があります。
電動と手動どちらがおすすめなのでしょうか。それぞれの違いについて紹介します。

手動シャッターのメリット・デメリット

手動シャッターのメリットについて紹介します。
手動シャッターは、リーズナブルでコストパフォーマンスが良いと言われています。
設置する際にも窓枠を覆うように取り付けるため、工費も比較的安く抑えることができます。

一方、手動で開閉が必要になるため、1つ1つのシャッターを手作業で閉めていく必要があります。
全てのシャッターを閉めるまでに時間がかかるだけでなく、扱い方によってはケガのリスクもあります。

さらに経年劣化によって開閉が難しくなり、開閉音が大きくなりトラブルになることもあり注意が必要です。

手動シャッターも定期的なメンテナンスをおこない、スムーズに開閉ができる状態にしておくことをおすすめします。

電動シャッターのメリット

電動シャッターの最大のメリットは、開閉が楽にできることです。
リモコン操作だけで、家の中のシャッターを一度に開閉することが可能に。
開閉時は電子制御になるので、お子さんでも簡単にシャッターを閉めることができます。

一方、デメリットは設置コストが高くなってしまうこと。
電動シャッターは手動シャッターに比べて倍以上の費用がかかります。
費用に関しては後ほど触れますが手動シャッターに比べてコストは悪いと言えるでしょう。

電動シャッターは停電時に使用できなくなってしまうこともあるので、注意が必要です。
停電時には手動シャッターのように手動で開閉しなければならないこともあります。
便利な反面、コストが高く故障時に修理が必要であることを覚えておきましょう。

シャッターの価格の違い

一般的に手動シャッターはコストパフォーマンスが良く、電動シャッターは設置コストが高いと言われています。
具体的にはどの程度価格に違いがあるのでしょうか?

エクステリアメーカー 大手のLIXILの製品を例に価格比較をしましょう。

LIXILのシャッターの本体価格は手動タイプが8.7万円〜、
電動タイプは16万円〜と価格に2倍近く差があることがわかります。
https://www.lixil.co.jp/lineup/window/rshutter/

あくまで本体価格なので、設置費用を考慮すると1つあたり10万円〜20万円近く必要になる可能性があります。
費用面をじっくり検討しながら、手動にすべきかどうか検討してください。

シャッターを賢く取り付けるためには

賢いシャッター選びを実現するためには、製品のバリエーションを知っておくことが重要です。
例えば手動タイプの窓シャッターの中には、サッシタイプのように調整をおこなうタイプの製品もあれば、防犯に強い製品もあります。
どのような製品のシャッターを取り付けるのか、しっかり検討しながら製品選びをしてください。

バランスよい設置を検討する

電動シャッターを全ての窓に取り付けると、費用が高くなり予算内で収まらないと感じている方は、手動シャッターと電動シャッターを分けて設置をする方法もおすすめです。

頻繁に開閉をする箇所には、電動シャッターを設置。
台風や長期旅行など頻繁に使わない場所には手動シャッターを設置してコストを抑えることもできます。

製品が異なるとデザインも当然変わってくるため、見た目の印象が大きく変わってしまうこともあります。
専門家の意見を聞きながら、バランスのよいシャッター選びをするようにしてください。

特性を理解してシャッターを取り付けよう

  • 窓シャッターは防災、防犯、断熱性などさまざまなメリットがある
  • 手動と自動では価格が大きく異なる
  • 専門の担当と相談しながら設置計画を検討する

窓シャッターを取り付けることで、災害から家を守ることが可能です。
賢く製品選びをおこなえば、家の生活を豊かなものにすることも期待できます!
本記事で紹介したことを参考にして、取り付けを検討してみてはいかがでしょうか。