部屋にグリーンを取り入れて「植物がある暮らし」を楽しむアイデアを紹介

自宅の空間に息苦しさを感じたり、無機質さを感じたりすることはありませんか?

その悩みは、グリーンを取り入れることで解消できるかもしれません。ここでは、視界にグリーンを取り入れることで、植物がある暮らしを楽しむ方法についてご説明します。

場所別にグリーンを配置した場合の実例をピックアップしているので、ぜひ実際に観葉植物や多肉植物を購入する前にご参照ください。

部屋にグリーンを取り入れるメリット



部屋にグリーンを取り入れるメリットは、主に「景観」と「リラックス効果」にあります。

なぜ、グリーンの設置がおすすめなのかご紹介します。

インテリアとして部屋に馴染みやすい


通常、インテリアにはそれぞれのテイストがあり、壁や床の材質によっては合う・合わないの相性問題が生じます。しかし、グリーンはどのような部屋にもマッチし、和室にも洋室にも馴染みやすいためインテリアとしての活用が容易です。

また、家具を買い替えたり壁紙を張り替えたりするよりコストがかからず、安価にリフォーム気分を味わえる手段でもあります。複数の部屋にそれぞれグリーンを取り入れている場合、それらを定期的に移動させることで飽きを防げるため、インテリアとしての有用性が高いのです。

リラックス効果がある


皆さんもご存知の通り、植物の緑色にはリラックス効果があり、目を休める働きがあるといわれています。また、植物は香りにもリラックス効果があるため、仕事や買い物を終えたあと帰宅時に「ホッとしたい」という場合には、グリーンの設置が効果的です。

蒸散作用により湿度が適度に保たれやすい


観葉植物などは空気清浄効果があるとされており、有害物質を吸着・分解する作用があるとのこと。また、気孔(葉の表皮にある小さな穴)から水蒸気を排出する「蒸散作用」があるため、部屋の湿度を適度に保つ効果も期待できます。

子どもに動植物を育てる楽しさを教えられる


近隣環境やアレルギーなど、犬や猫などのペットを育てたくても飼えないケースは珍しくありません。グリーンは動物のようになついたりしませんし、一緒に遊んだりすることもできませんが、立派な生き物であり種類によっては目に見えて分かるほど成長します。

子どもに生命の大切さを教育する際、動物を飼育することが難しければ、グリーンの育成を教育の一環として取り入れることも検討してみてください。どの植物を育てるのか選び、一緒に育てる時間は家族にとってかけがえのない時間となるはずです。

部屋に取り入れやすいグリーンの種類


部屋に取り入れやすいグリーンとしては、観葉植物や多肉植物が候補に挙がります。一風変わったインテリアとして挙がる盆栽は、日光の調整や水やりの管理が難しく、また綺麗な形を維持したまま育てるとなると知識が必要です。

そのため、まずはインテリアとして普及している観葉植物や多肉植物から、見た目が好みなものをピックアップしていくことをおすすめします。

観葉植物



観葉植物は、鑑賞目的で育てられる植物全般を指す言葉です。観葉植物と一口にいっても、小さなものから大きなものまで種類は多岐にわたり、葉の色や質感も異なります。

観葉植物の多くは耐陰性があるため、直射日光のない部屋であっても枯れません。ただし、あまりに日陰が続き日光不足になると、茎が細くなり葉の間隔が間延びする「徒長」といわれる状態になるため、植物育成ライトや週に数度の日光浴が必要となります。

パキラやモンステラなど、よく名前を聞く定番の種類を購入すれば、育成方法に関する情報がネット上に多くあるため育成に困ることはありません。

多肉植物



多肉植物は、乾燥地帯に生育していることが多い、丸々とした葉が特徴の植物です。私たちに馴染みのあるサボテンやアロエなど、肉厚な印象のある植物の多くは多肉植物に分類されます。

手ごろな価格で入手できるものが多く、乾燥地帯を出身としているため繊細な育成が不要な種類が大半です。基本的には日当たりの良い場所を好むため、春や秋は日照時間の長い場所に置き、夏や冬は蒸れや根腐れを防ぐために水をほとんど与えなくて良いものが多いです。

多肉植物の多くは、丸くかわいらしい個性的なシルエットであるため、部屋のワンポイントとして容易に取り入れられます。

部屋にグリーンを取り入れた実例


グリーンをどこへ取り入れるか悩んでいる方に向けて、部屋へグリーンを取り入れた実例をピックアップしました。自宅の玄関や廊下、リビングや階段などをイメージして照らし合わせつつ、どのようなサイズのグリーンが最適か参考にしてみてください。

玄関や廊下にグリーンを置いてみる


靴や傘など最小限のものしか置かない玄関、長い廊下などは景観の観点でいうと寂しい印象を与えます。

とはいえ、絵やカレンダーを掛けるとシンプルさが損なわれるケースもあり、上手くマッチするインテリアを見つけられない場合もあるはず。その点、グリーンであればシンプルさを損なうことなく彩りを加えられ、客人にもお洒落な印象を与えられます。

階段にグリーンを置いてみる



部屋や玄関、廊下は広く使いたいという場合、比較的用途の少ない階段の空きスペースにグリーンを設置することをおすすめします。

また、通常であれば階段は上下階の昇り降りに使うものであり、景観を重視する場所ではありませんが、グリーンを置くことで手軽に「視覚的に楽しめるスペース」として演出できます。場所を取らない、プチリフォームのようなイメージで取り入れられる要素だといえるでしょう。

テレビの近くにグリーンを置いてみる



テレビの周りはゲーム機やスピーカーなどの機器を並べることが多く、つい無機質になりがちです。テレビ周辺にグリーンを設置することで、無機質な印象を中和する効果が期待できます。

テレビを便利な生活必需品にとどめず、インテリアの一部として部屋に馴染ませる際、グリーンは一種の目隠しとして活躍します。

テーブルの上にグリーンを置いてみる



リビングのテーブルは毎日利用するため、グリーンがもっとも目に入りやすい場所の1つです。テーブル上に載せることで食卓を華やかにする演出として機能し、生育の早いグリーンであれば家族の話題にも取り上げやすく、コミュニケーションの一環としても活躍します。

キッチンにグリーンを置いてみる



グリーンを置くことで、調理器具や調味料の並ぶキッチンへ容易に彩りを取り入れられます。直接、何か利便性を期待できるものではありませんが、客人を招く際、キッチンが見えたときに粋な印象を与える演出としても機能するでしょう。

寝室にグリーンを置いてみる



寝室にグリーンを置くことで、目覚めてすぐに緑が目に入ります。

植物は見た目に癒しの効果があるため、気分良く朝を迎えられることが期待できます。また、蒸散作用により湿度が快適に保たれやすいため、湿度の変化による寝苦しさの軽減も期待できるでしょう。

仕事・勉強部屋にグリーンを置いてみる


仕事や勉強の合間に休憩を取るとき、休憩中にもスマートフォンやタブレットを操作してしまい、あまり目が休まらなかった経験はありませんか?

仕事中はパソコン、勉強中はノートや教科書を集中して見るため、目の焦点が同じところにとどまりやすく疲れ目になりがちです。にもかかわらず、休憩中にもモバイル端末を見続けると目は休まりません。とはいえ、机上に何もない状態で休憩をする際、どうしても手持ち無沙汰になるものです。

このような場合、手元からやや離れた場所にグリーンを置いておくと、疲れを感じたときに「目のやり場」としてグリーンへ視線を移動させられるため、リフレッシュの要素として機能するでしょう。

自宅の環境に適した植物を選ぶ


植物と一口にいっても、育てる際の適温や湿度、水やりの頻度などは異なります。「この植物は育てやすい」といった評判を聞いても、その情報の提供者が住んでいる地域に適した植物であり、実際に購入して育ててみるとすぐに枯れてしまう可能性もあるのです。

どうしてもグリーンが長持ちしない場合は、水やりや温度管理が不要であるドライフラワーやプリザーブドグリーン、フェイクグリーンなども候補に挙がります。

種類に応じた育て方を調べておく


育成環境だけではなく、育成者のライフスタイルとのバランスも考慮しなければなりません。たとえば、植物のなかには一日に複数回の水やりを必要とするものもあります。

しかし、仕事のスケジュールの兼ね合いで毎日複数回の水やりをすることが難しく、水やりを代わりに行ってくれる人もいなければ植物は高確率で枯れてしまいます。

このような場合には、そもそも水やりの回数が少なくても問題ない植物を取り入れるべきでしょう。自動水やり機を導入することで留守中の水やりを自動化することも可能ですが、植物の鉢の数だけ機器が必要となるため、基本的には自宅の環境やライフスタイルにあった種類のグリーンをおすすめします。

まとめ


部屋にグリーンを取り入れることで何気ない空間にお洒落さが加わり、視覚的なリラックス効果が期待できます。

観葉植物や多肉植物は比較的育てやすいものが多いですが、最初から適切に育てられるか不安な場合は、ネット上で情報が手に入りやすい定番の植物から育成してみることをおすすめします。その際は、本記事で解説したように自宅の環境やライフスタイルに合ったものを選ぶよう、意識してみてください。