水回りのお手入れは大丈夫?水回りのお手入れ方法をご紹介!

みなさんは、水回りのお手入れはしっかりとされていますでしょうか。

住宅の中には、キッチンやトイレといった水回りの設備もたくさんあります。そのメンテナンスを怠ってしまうと、適切に住宅を維持管理することができません。

ここでは、水回りのお手入れ方法などについてご紹介したいと思います。


水回りについて


水まわりとは、キッチン・洗面所・浴室やトイレなどの住まいの水場の総称を指しています。

住まいの水まわりは、使用頻度が高く湿気も多いため傷みやすい場所の一つです。そのため、水まわりリフォームは住宅リフォームの中でもニーズが高い場所と言えるでしょう。

水まわりのリフォーム費用はキッチンや浴槽などの器機が高額なこともあり、高い傾向となっています。水まわりは毎日使うため、故障すると非常に困ります。

しかし、水回りの劣化ははっきりとわかることばかりではないのが怖いところです。例えば、水栓から明らかに水が漏れている・カビが生えている・見える部分にひびがあるなどの状況なら、見た目で判断できます。ところが、基礎部分にひびが入っていたり、露出していない部分にカビが生えていたりすると見た目だけでは判断できないのです。

水回りは、見える部分だけではなく見えない部分も劣化が進んでいることがあり、見落とされてしまうことで腐食などが深刻化することも多々あります。水回りの部分だけでなく家の他の部分にまで腐食が広がったりすることもあり、場合によっては大規模な工事が必要になるケースがあるため、適切な維持管理が必要となります。

水回りのポイントについて


水まわりは、家の中でも湿気が多く発生する箇所です。また、機器の不具合で漏水していたりすると短期間で酷い腐食が発生してしまうことがありますので、初期のちょっとした変化に気を付ける必要があります。


☆トイレ

トイレは設備機器に不具合が無ければ特に問題ありませんが、給水管や排水まわりの漏水は早急に直す必要があります。

例えば、トイレの排水管に亀裂が入っていたのを気が付かずに長期間使用してしまった為に排水が水漏れして床板が腐食してしまうことがあります。水漏れがあると床のちょっとした濡れや変色などが起こりますので、こまめにチェックしておくことが重要です。


☆浴室(ユニットバス)・脱衣室

室内の中で、最も条件が厳しいのが浴室まわりです。経年した在来浴室(タイル風呂)は床・壁タイルから漏水して脱衣室床や土台まわりを腐食させてしまう例が多いです。

バリアフリータイプのユニットバスの場合、ユニットバス施工時のコーキング打設量不足や経年によるコーキング剤の劣化や痩せ等により、入り口折れ戸(開き戸)部分から脱衣室床へ漏水してしまう事があります。

脱衣室床の浴室入口側が腐食してきた場合には、浴室からの漏水も疑っておいたほうが良いでしょう。



☆洗面化粧台

よくあるのが、ボウル下にある給排水の配管からの漏水です。ボウル下収納にギッチリ物を詰め込んでしまうと気がつくのも遅くなりますし、排水トラップに物が当たって緩んでしまい漏水に繋がるケースもありますので、ボウル下収納を開けた時にチェックしておくことが重要です。

洗面化粧台使用時に陶器ボウルに硬いものを落としてしまい、陶器にひびが入ってしまった状態で長期間使用してしまった為、ひびからじわじわと漏水してシンクした収納に漏水するパターンなどがありますので注意が必要です。


☆キッチン

現在は、システムキッチンが主流となっているので機器や配管の不具合がなければ特に問題ありません。しかし、シンク出しのシングルレバー水栓は使っていると取付ボルトが緩んで隙間からシンク下へ漏水してしまうパターンもあります。

洗面化粧台と同様、シンク下が収納となっているので物の詰め込みすぎは漏水に気がつくのが遅くなるだけではなく、物がぶつかって排水トラップやパイプが緩んでしまい漏水してしまうパターンがありますので、シンク下収納には物を詰め込み過ぎない事と、定期的にチェックすることを習慣とすることで、被害を最小限に留めることができます。

水回りを長持ちさせるコツについて


水回りが劣化するのはある意味仕方ないことではあります。しかし、日ごろの使い方次第でより長持ちさせることもできるのです。逆に言えば、使い方次第で劣化を早めてしまうこともあると言うことです。

水回りを長持ちさせるために最も重要なのは、こまめな掃除と換気です。清潔な状態をキープすることでカビの繁殖も防げますし、汚れが付着しにくくなります。

水回りは水を使う場所なだけにどうしても湿気がこもりやすくなりますが、常に湿度の高い状態にしてしまうと損傷が進んでしまいます。使わない時は換気を行い乾燥させておくようにしましょう。また、排水口は定期的な洗浄が必要。普段は市販の洗浄剤での除菌や洗浄を行い、年に一度は業者に依頼するなどして高圧洗浄を行うことをおすすめします。

また、点検することも非常に大切です。手遅れにならないうちに対処できるようにするには、水回りの点検を行うことが大切なのです。しかし、点検の仕方がよくわからない、何をチェックすればいいのかわからないという人も多いでしょう。水回りの点検は、自分でできるものと業者に依頼すべきものとがあります。

点検には、次の2種類を考慮されるべきでしょう。


☆自主点検

自分でできる点検内容を押さえておきましょう。

まずは、排水の流れが悪くないかチェックします。悪臭の原因ともなる排水口の詰まりは、放置していると劣化や水漏れの原因になるので要注意。排水口の洗浄もこまめに行うことで長持ちさせられます。パッキンやバルブの緩みも同時にチェックしましょう。また、ひびやタイル剥がれ・欠損などもチェックできます。激しい結露やカビも劣化のサインです。水漏れの心配がある場合は、家の中の蛇口をすべて閉めたうえで、水道メーターが動いていないか見ることで水漏れの有無がわかります。


☆外注点検

水漏れしていることがわかっても場所を発見できない場合は業者に依頼し早めに見つけてもらいましょう。また、床下や天井裏など、自分でチェックすることが難しい部分こそカビの繁殖や結露により腐食が進んでいる可能性もあります。見えない部分の点検は定期的に業者に依頼すると安心です。

水回りの不具合の主な原因でもあるパッキンやバルブの劣化・緩みは自分で点検して修理することも可能ですが、難しい場合は業者に依頼することもできます。不慣れなまま自分で対応して失敗したという例もありますので、不安な人はプロに任せることをおすすめします。カビや悪臭が気になるけれど原因がわからないという場合も、気になる内容や場所を把握したうえで状況を業者に伝えましょう。


まとめ


ここまで、水回りのお手入れについてご説明をさせていただきました。

毎日使う水回りだからこそ、ちょっとおかしいなという違和感にも気付けるものです。いつもと違う気がしたら、それは水回りに不具合が起きているサインかもしれません。水回りの故障は緊急を要する事態になります。日常生活に多大なる支障を及ぼしてしまいますので、問題が起きる前に点検を行い早めに対応することを心がけていただきたいと思います。

これから住宅を購入される方にとって、少しでもこの記事がお役に立てたのであれば幸いです。