消費税増税から考える住宅の買い時は?②

消費税増税によって不動産価格が上がることや、来年度の住まい給付金や次世代住宅ポイントの適用を待った方がお得に購入できるのでは?との観測で、好条件の分譲地が多くございますが、現状市場はやや落ち込み傾向にあります。

住まい給付金は、来年度は支給対象の所得層が広がり恩恵を受けられる方が増えます。ローン減税も3年延長となり、住宅ポイントも基準に適合していればもらえます。

これだけ見ると増税分があっても、プラス要素の方がはるかに多くなるので、購入待ちが正解のように見えます。テレビでもネットでもそのように謳うケースが多く見受けますので、買い控えになるのは無理のないことです。

しかし、上記の施策をすべて受けられるタイミングで不動産購入を進める方が増えると市場はどうなるのか?が気になりますが、当然条件の良いものを皆様お求めになりたいので、競争率が上がります。

でもこのタイミングで購入せねばともなりますので、購入する物件の希望水準を下げなくてはならないかもしれません。新規不動産の供給には限界がありますので、本当はもっと価格の見直しが必要な在庫不動産が下げなくても成約になるのかと考えられます。

最初に申しました通り、現状、好条件の不動産在庫が豊富にある状況です。しかもご商談中の方も少ないので、競争率は低いです。不動産業者も人の子ですので、こういう状況下でお越しになる方を大事にするはずです。

諸々増税対策で増税分以上の戻りが期待出ますが、その額では埋め合わせのできない大事なものを逸してしまうのはもったいないのではないかと考えます。

売り手市場になる前に、好条件の物件が多いうちに購入される方が私は正解かと考えます。

多田 剛

Tsuyoshi Tada